銀行・保険会社“貯蓄銀不良に基金使用するな” 【東亜日報】
http://news.donga.com/IMAGE/2011/01/09/33811515.6.jpg キム・ソクトン金融委員長‘預金保険基金共同アカウント新設’
初めての試験台に金融業界でも尖鋭な意見対立
キム・ソクトン金融委員長が本格的に業務を開始して、‘預金保険基金内共同アカウント新設’問題が注目をあびている。
政府は貯蓄銀行不良を解決するために共同アカウント新設は必須と主張しているが、貯蓄銀行以外の金融各社は反対
している。‘対策班長’というニックネームを持つほど、複雑な経済懸案を一刀のもとに解決することで名が知られている
キム委員長のリーダーシップが、最初の試験台にのぼったのだ。
金融委員会高位当局者は9日、“昨年末から銀行や保険、証券会社の主要関係者たちと10回余り会議を開いて、共同
アカウント設置に対して議論をした”として、“政府が各種修正案を出したことで、銀行業界以外からは反対が相当部分
緩んだ”と話した。
共同アカウント問題は昨年11月、イ・サチョル ハンナラ党議員が預金者保護法改正案を代表発議したことでふくらんだ。
改正案の核心内容は、銀行、保険、証券など6つの金融業種別に積み立てしている預金保険基金から、既存の積み立て
額の50%と、これから出す積み立て額50%を共同アカウントに移そうというもの。特定金融業種で不良が発生しても、共同
アカウントに積み立てた資金で速かに対応できるためだ。だが貯蓄銀行市外の金融業者は、“銀行と保険預金者のお金で
貯蓄銀行不良をカバーするもの”として強力に反発してきた。
政府はこれまで修正案を出して金融機関へ譲歩した。まずすでに積み立てしている基金はそのままにしておき、今後
出す積み立て額の50%を共同アカウントへ移転しようと提示した。業種別で基金目標を満たせば保険料を減免されるが、
その目標基金規模も半分に下げることを提案した。
金融委関係者は“現在貯蓄銀行は、自力で不良克服が不可能な状態”として、“貯蓄銀行の不良が全金融業に広がる
前に動くのが重要だ”と強調した。昨年6月基準として、預金保険基金で銀行の保険基金は4兆3730億ウォン、生命保険は
3兆198億ウォンを積み立てしているが、貯蓄銀行は2兆3036億ウォンの赤字が出ている。
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