【政治経済】平成床屋談義 町の噂その372

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934日出づる処の名無し
ttp://jp.wsj.com/World/China/node_158599
【社説】変化するアジアのパワー・バランス  2010年 12月 10日 17:09 JST

ロシアが中国に対し、高性能戦闘機「スホーイ35(Su−35)」を48機売却する方針であることが伝えられた。東アジアの
パワーバランスが危険な傾向にあることを立証する1つの出来事だ。

高性能のSu−35は防衛業界で「第4世代プラス」と区分される。つまり、第5世代戦闘機のみが、Su−35を凌駕するとい
うことだ。オバマ政権は昨年、現在使用されている唯一の第5世代戦闘機であるF−22の製造を打ち切ることを決めた。
米政府が今後、アジアの同盟国を支援するためにF−22を展開する能力に限界が生じることになる。これは、中国政府が
地域で、数と技術面で優位性を得るということだ。

このことで最も大きな影響を受ける米国の友好国・地域は台湾だ。人民解放軍は、今にも台湾上空の制空権を主張するか
もしれない。

台湾は至急、能力を強化する必要がある。Su−35と同等の性能を持つF−16を米国が台湾に売却するのが最も手っ取り
早い。双発戦闘機のF−18であれば、なおのことよい。こうしたことで米中関係に一時的に緊張が発生するかもしれない、
しかし、中国が軍事予算を年2ケタのペースで拡大し、さらに新技術を獲得するなか、戦闘機の売却を承認しなければ、米
国は台湾を見捨てるとのメッセージを送ることになる。

中国の興隆をめぐる議論は、中国政府が「現状を維持するパワー」であるかどうかに焦点が当てられる。中国の意図を見極
めることは困難だが、同国の軍事力の増強は明瞭だ。米政権は、アジアでのパワー・バランスを維持し、地域の安定を保証
したいのであれば、早急に行動を起こす必要がある。