★喫茶居酒屋「昭和」肆佰廿日目★

このエントリーをはてなブックマークに追加
388地球の裏側 ◆/lYVcP7um2
>>380続き
船橋上のアンテナ:
やはりどう見ても、使用目的が不明なアンテナが多い。VHFはアンテナが1本しか確認
できない。従ってVHFDSCは搭載していないか、Icom製品のような、簡易型DSCと思われる。

エンジン:
多分この船は2軸(スクリュー2個)排気管の数から、航行用エンジン2基、発電補機1基だと
思われる。このサイズで2軸は別に珍しくない。大型エンジンでは初期費用が賄えないため、
小型エンジンを2基搭載することはよくある。ただし、燃費は1基より悪くなるため、採算は
悪くなる傾向にある。3の5:49秒辺りに、右舷側のブラケットが見える。
発電補機は排気管から見て、かなりでかい。不釣合いなくらいでかい。
これが示唆するのは、船内にかなり電気を食う仕掛けを持っているという意味。ただし冷凍庫
は無いと思われる。冷凍庫への出入口が見当たらない。ハッチ配置からおそらく氷蔵船、あるいは
冷水船と思われるが、それならばここまででかい発電機は必要ない。網を巻き上げるウインチ
にしても、使っている網のサイズから、それほど大出力なものは必要ない。
この船にはエンジンが計3基設置されているわけだが、それは魚槽の大きさを制限する。
どう見ても、尖閣まで来て操業して採算が取れる船には見えないし、漁獲した魚を保存しておく
方法も1週間以上はそう長くは無いと思える。
恒常的に尖閣で底びきをやっているようには思えない。

その他:
4のビデオにかなりはっきり写っているが、この海域にこの船以外にもう2隻が確認できる。
1隻はおそらく同型船と判るが、もう一隻は遠方に見えるだけである。たった1隻を多くの巡視船
が取り囲んで、という主張はこれで嘘と判る。どちらにせよ、操業をしているなら、日本のEEZ内
であることは間違いない。

いじょ、詳細分析ですた。