新韓銀、今度は株主の資産横領疑惑 【東亜日報】
http://news.donga.com/Economy_List/3/01/20101010/31765338/1 新韓金融事態が最高経営陣間の告訴・告発事件だけでなく、新韓銀行の前現職役職員を相手に“株主顧客の
資産を引き出した”と主張する、一部在日同胞創業株主との法廷争いにまで拡大している。
検察と金融当局は、創業株主の主張が新韓銀行の借名口座と関連があるのか、綿密に調査していると確認
された。また、11日には金融委員会など金融当局に対する国会国政監査を控えて、関連嘆願が民主党側に届け
られていて、政治争点にまでふくらむものと見られる。これまで新韓銀行は僑胞(海外在住韓国人)株主の財産
管理に対しては極度に言葉を慎んできたが、新韓金融事態を契機に‘パンドラの箱’が開かれるのか、金融業界の
関心が集まっている。
○死亡した株主をめぐって受賞した資金取り引き
1982年に新韓銀行を創立した当時、株主で参加した431人の1人であるペ・ホンド氏の遺族は最近、東亜日報
記者に会って、新韓銀行などを相手にまもなく預金返還請求訴訟を提起する計画だと明らかにした。遺族は
“ラウンチャン新韓金融グループ会長が頭取在職時に、秘書室長だったA氏が印鑑を盗用して預金を引き出し
たり、遺族名義の借名口座を開設した後に、父(ペ氏)の国内財産を横領した”と主張した。遺族は2004年から
A氏を相手に2件の刑事訴訟を提起して敗訴したが、このうち一件はソウル高等検察庁の再捜査命令により、
現在はソウル中央地検刑事2部が捜査していると伝えられた。
遺族が証拠として提示した取り引き伝票によれば、ペ氏は2000年10月30日新韓銀行から3億5900万ウォン、
新韓証券(現新韓金融投資)から11億2330万ウォンを引き出した。しかしペ氏は二日前の同年10月28日に肝臓
癌で死亡していた。すでに亡くなった人が自身の印鑑を押して預金を引き出す、‘ありえない’事態があったという
ことだ。遺族はまた、A氏がペ氏の夫人名義で新韓銀行に借名口座を開設した後に解約する方法で、9億ウォンを
横領したと主張した。
新韓銀行はこれに対して“A氏は1999年に退社したので、当時の取り引きはカン氏とペ氏遺族間の問題”と
説明した。しかし本誌取材の結果、新韓銀行秘書室はペ氏が亡くなった7年後まで、関連財産管理元帳を作成
していたことが確認された。A氏がペ氏と遺族の財産を借名取り引きする過程で、銀行の法人口座を利用したと
いう点も、検察捜査で明らかになる大きな課題と指摘されている。A氏の説明を聞くために本誌は10回余り携帯
電話で通話を試みたが連絡がつかなかった。
(1/2) つづきます