【政治経済】平成床屋談義 町の噂その357

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563日出づる処の名無し
中国戦闘機にイランは領空を開放 10月3日 イラン・プレスTV
http://www.presstv.ir/detail/145078.html

イランはトルコとの共同軍事演習に参加した中国戦闘機に領空を開放したという。
トルコと中国はトルコのアナトリア地区で先月軍事演習を挙行した。
この演習はアナトリアン・イーグルとコードネームが付けられている。
トルコと中国の軍事演習として最初のものになる。
トルコはかつてはこのアナトリアン・イーグルをアメリカ、NATO、イスラエルと共同で行っていた。

トルコ軍のF- 16、中国軍のSu-27 とMig-29 戦闘機が模擬ノドッグファイトを演習中に行った。
この演習は温家宝首相のトルコ訪問を前にして行われたものだ。
トルコと中国は 1990年代後半から150km射程のミサイル生産で軍事協力を開始している、
とヘリエット紙がウェブサイトで報じている。
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中国とイランとの間で、イランが領空を中国空軍に開放、というニュースが飛び出してきた。
隣接していない中国とイランが空域を解放するということは、何を両国が考えているのか不思議だ。
ただ、このニュースがアメリカに与える衝撃は少なくないだろう。アメリカのイラン対応に、直接的な
影響を与えるのではないかと思われるからだ。場合によっては、しかるべき数の中国の戦闘機が
イランに駐留することもありうるし、空域の開放に合わせ、今後、ますますイランと中国との航空
防衛面での協力が進むかもしれない。

そのことはアメリカばかりではなく、トルコにとっても気がかりだろう。しかも、中国は経済破綻
状態にあるギリシャに対して、巨額の経済支援を実施する見込みのようだ。ギリシャに対する
経済支援ではトルコが先乗りし、これまで複雑だったトルコ・ギリシャ関係の修復に向かうものと
思われていたが、今回の中国の動きで後退が余儀なくされるかもしれない。

トルコは中国のこの地域への台頭に、どう対応するのだろうかと思っていたところ、トルコは
中国とも協力を進めることにやぶさかではないという立場を示したようだ。中国の温家宝首相が
トルコを近く訪問する計画が持ち上がっている。つまり、トルコと中国の間の軍事協力を推し
進めるきっかけになるかもしれないということだ。トルコが中国を手玉に取るのか、あるいは
中国がトルコを呑み込むのか、実に興味深い外交ゲームと言えそうだ。