[経済Trivia]三星・LGが1分期実績発表から除外された理由 【朝鮮日報 biz.chosun.com】
http://biz.chosun.com/site/data/html_dir/2010/05/19/2010051901153.html 今年の上場企業1分期実績発表では、三星電子とLG電子が除外されている。これらを含む場合、1分期上場
企業は純利益がより一層増えると推定される。なぜこれらの企業は除外されたのだろうか。簡単に言えば、来年
から適用される国際会計基準(IFRS)を早目に導入したことで、まだ分期報告書を提出していないためだ。
IFRSは企業の会計処理を国際的に一致させる目的で、国際会計基準委員会(IASB)が用意して公表した基準だ。
国内では資産2兆ウォンを越える上場企業は、来年からIFRSを義務的に適用しなければならない。来年までに約
150ヶ国が導入する予定だ。
これは世界各国でまちまちの基準で会計処理をしていることから、投資危険を実際にチェックしにくいという指摘が
出たことで作られることになった。既存財務諸表との差異点は連結財務諸表作成と時価適用などだ。すなわち貸借
対照表・損益計算書などすべての財務諸表が、子会社の実績を反映した連結基準として作成されるという点だ。財務
諸表の名前も変わる。既存の貸借対照表は財務状態表に、損益計算書は包括損益計算書へそれぞれ変わって、
キャッシュフロー表は現行の名前を維持する。
三星電子は昨年7月に早期にIFRSを導入すると明らかにして、今年から施行している。LG電子も会計情報の国際
的通用性を高めるという理由で、今年のはじめからIFRSを導入している。このように三星電子やLG電子はIFRSを早期
適用したので、今月末までに報告書を提出することになる。
IFRSを導入することになれば資産評価の部分が大きく変わる。IFRSでは不動産など資産の価値を、取得原価では
なく現在値で評価して反映する。取得原価より高まった差額は、貸借対照表上の資産項目の部分と資本項目の利益
余剰金に反映される。このためIFRSを適用した企業の実績が一緒に反映される場合、純利益がより一層増えると予想
される。
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