★喫茶居酒屋「昭和」参百陸拾参日目★

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593地球の裏側 ◆/lYVcP7um2
>>501
特別な情報は無いんですがね・・・なにせ、この国の石油はほとんどが地上で、オフショア関連は、ガス
のリグが1基あるだけなんで・・・

Wiki情報を元に分析(っていうほど情報が無いけど・・・)すると、まず、爆発がケーシング下ろして
セメンチング中に起きてるみたいに書いてある。石油の井戸ってのは、まず、ドリルで掘って、その掘った
穴に、ケーシングって言う鋼管を入れる。んで、その底をセメントで固める(セメンチング)ここまで
出来ると、ほぼ暴噴(Blow Out)の危険は無くなる。でもって、ドリルをもう一段細いものにして、また
掘る。掘ったら同じことを繰り返すわけですな。
で、ケーシング中ってのは、キルマッドとか、ヘビーマッドとか言われる、比重の重い泥を井戸に詰めて
井戸が崩れないように、かつ、もう油層まで掘り込んでるなら、油が出てこないようにするわけ。
だから、ケーシング段階での暴噴ってのは、無いとは言わないけど、確率的には低いんですわ。

爆発って事だから、油じゃなくてガスじゃないかと思うんだけどね・・・まぁ、原油ってのは、自然に産出
する液体としては最も危険なものの一つだから、原油が何かの原因で上がってきて、くっついてきたガス
がドカン、ってのは無いとはいわないけどねぇ・・・しかし、それって井戸屋のレベルがどん底、って
意味になる・・・泥屋含めてだけど・・・

で、ガスだとすると、検知器はどうなってたの?っつー話しになるのよ。このリグは判らんけど、普通、
リグには、CH4とH2S(メタンと硫化水素)の検出器は必須で、おいらが乗ってたリグでは毎週水、木曜日に、
検出器の試験やるわけ。検出限界ちょっと上(危険な硫化水素の場合3ppmのガス)のガス作って、プラ
の袋に入れて、検出器に嗅がせる。で、アラーム出せばOK。これ、アメの連中なら絶対やってるはず。
で、その検出器は造船所で付けるのね。想像でしか無いけれど、ひょっとしてウリナラ製付けてたかも
知れない・・・もしそうなら、いつも乗るタンカーの自動火災警報装置みたいな事になってた??
まさかとは思うけどね。なんせ週単位で試験するわけだから。まぁ、故障してるから対処せい、って
言っても来なくて、加えて部品供給とかプログラムの不具合に対処してない、ってのは考えられる。
(実際に経験あり。)まぁ、もう少し情報集めてみます。オフショアリグって意外と爆発事故って少ない
んですよ。それと、漏出止める仕掛け、BOP(ブローアウトプリベントシステム)が動かなかったのは
信じがたい・・・海底設置なのか、ライザー上設置なのか判らんけど、相当に凄いもの、と思っていて
下さい。もし、ライザー上設置で働いてない、って事は、ライザー管そのものがぶっ飛ん出る可能性が
大きいから、原油流出が続いてるなら、止めるのは難しいと思うよ。