[キム・サンフン記者のTHat's IT]盗作に目をつぶっていた国内ポータル 【東亜日報】
http://news.donga.com/Economy_List/3/01/20100413/27549925/1 ‘逆差別哀訴’が苦々しい理由
最近NHNとダウムコミュニケーションズなど国内インターネット企業が強い声をあげています。制限的本人確認制と
ゲーム事前等級審議などの規制が、国内業者を‘逆差別’しているということです。この隙間を利用してグーグルの
ような外国企業が漁夫の利を得ているという主張です。妥当まようで一方では苦々しい思いです。外国業者の韓国
市場蚕食を恐れるだけで、自ら外国で競争力を備えようとする意思が見られないためです。
グーグルが世界的な人気を得ている理由は簡単です。正確な情報を上手に探すからです。特に外国語の資料や
専門情報は、国内検索業者よりはるかに上手く探します。ところがグーグル検索も唯一、韓国語資料は上手く探せ
ません。グーグルの検索原理のためです。グーグルは検索結果を重要な順に見せます。‘重要だ’という基準は
‘リンク’と‘ソース’が決めます。数億人のインターネットユーザーがたくさん‘リンク’するウェブページが重要で、
その情報を最初にあげた‘ソース’にさらに価値があるという論理です。
ところが韓国インターネットではリンクという概念が殆どありません。他人の文があるウェブページの所在を知らせる
リンクの代わりに、他人の文をそのままコピーして自身のブログやカフェに‘貼り付ける’という文化がはるかに一般的
でしょう。これは厳密に言うと著作権法違反ですが、非常に蔓延していて罪の意識を持つ人は殆どありません。こうした
特殊な環境に適応した韓国インターネット企業は、海外で競争力がありません。情報は探しても‘価値ある情報’を区別
する技術がグーグルより劣っているためです。これは‘井の中の蛙’だから起こるのです。
なぜこうしたことが広がったのでしょうか?これは国内インターネット企業が自ら招いた結果です。これらは10年前、
いわゆる‘ドットコム バブル’時から深い考えもなしで情報を取り扱いました。価値ある情報がどんなものなのか考える
代わりに‘スクラップ’機能を付けて、他人の文を簡単にコピーするようにそそのかしました。報道機関のニュースから
インターネットユーザーのブログやカフェに至るまで、数多くの情報に対してこれらが‘存在する位置’を知らせる代わりに
‘私たちが持っている’として、自分たちのポータルに積み上げて人々をかき集めました。もちろんその情報がコピーだ
ろうとアイディアを盗んだ物であろうと、何も気にしていませんでした。
それなのに規制の1つ2つで死にそうだという企業を見ると、本当に苦い思いです。10年以上一つの井戸だけ掘ってきた
方々がやっと、‘私たちのモチを奪うな’と声を出しているのです。いっそ今からでもリンクをかけて、オリジナルを尊重する
インターネット文化を作るためのキャンペーンを行うのが必要でないでしょうか? 彼ら自らが海外で競争力を持つために、
そして未来に彼らの職員になる私達の子供たちに、知識の重要性を教えるための話です。