新人教育に「小沢5原則」 執行部、10班に分け管理
http://www.asahi.com/politics/update/0130/TKY201001300004.html http://www.asahi.com/politics/update/0130/TKY201001300004_01.html 昨年8月の総選挙で初当選した民主党の143人の新人議員が、鳩山由紀夫首相や
小沢一郎幹事長をめぐる「政治とカネ」の問題に沈黙している。奔放な発言で注目を
集めた自民党の「小泉チルドレン」とは対照的だ。そこには徹底的に新人を教育し、
統制する小沢執行部の管理術がある。
衆院本会議や予算委員会の日。民主党の新人議員たちは国会内での「朝礼」を終えると、
10班に分かれてミーティングに移る。10人の班長は中堅の国対副委員長らだ。
「黙って聞け!」「お前らはどうなんだ!」。予算委員会には常に2班が乗り込み、ヤジを
飛ばす。昨年の臨時国会ではヤジの飛ばし方も教育された。「朝礼」では小沢氏に近い
山岡賢次国対委員長が訓示。教育方針には小沢氏の意向が反映されている。いわば
「小沢5原則」だ。
その一つが「党内の出来事はすべて班長に報告」。班別行動は班長が新人を把握し、
執行部の意向に反する不穏な動きに備え、新人たちの連携を分断する狙いから。
非小沢系の議員グループの会合が、誘われた新人議員の報告で事前に発覚したこともある。
「目立つべからず」は、マスコミ露出や発言は制限するということ。土地取引事件で小沢氏
の事務所の強制捜査があった後、新人が集まる会合があった。冒頭、執行部が「今日は
質疑応答の時間はない」と発言を封じた。