【凸凹】鳩山民主党研究第279弾【大国会】

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602日出づる処の名無し
>>598

 そうした中で国政に関係する陳情のみが吸い上げられ(地方案件は地方議員に振ることになる)、
重要度の高いもの、地元だけでは処理できないものを東京事務所(国会事務所)に上げる。

 これまでならば、国会担当秘書がそれを集約し、霞が関に対する要望として働きかける。直接、
官公省庁の担当部署の役人に連絡を取ることもあれば、参議院内の国会連絡調整室に話を通す場合
もあり、あるいはまた、個別分野に強い議員事務所(族議員)に陳情を回すこともあった。

 だが、小沢方針では、そうした個別陳情をすべて廃止するというのだ。

 どうするかというと、議員の各地元事務所は陳情や要望を、各々の国会事務所ではなく、各都道
府県連に集約する。陳情を受けた都道府県連は、党本部の組織委員会宛に案件を送付するが、仮に
陳情になじまない、判断が難しいとなった事案のみ、党本部幹事長室に相談できることになってい
る。

小沢幹事長による陳情一本化が、
日本の利権政治を変える可能性

 ちなみに組織委員会のトップは若手で小沢氏の期待を集める細野豪志委員長、幹事長はいわずも
がな小沢一郎氏である。つまり、新しい方式の陳情業務は細野氏か小沢氏によって差配されるのだ。

 このルート以外に認められる陳情はなく、こうした経緯を踏まない場合は受理されないことにな
る。

 次にこのようにして党本部に集められた陳情事案は、幹事長室、各省庁の大臣以下政務三役、お
よび各委員会の委員において処理される。陳情処理された案件の結果は、逆に都道府県連へ連絡さ
れる。これが一括対応だ。
族議員の利益誘導が排除され
議員の負担も軽減される