ドバイ問題、中国の原油・金資産購入機会に─当局者=経済参考報
2009年11月30日(月)13:41
http://news.goo.ne.jp/article/reuters/world/JAPAN-126908.html?fr=rk (トムソンロイター)
[北京 30日 ロイター]
中国の国務院国有資産監督管理委員会(SASAC)に属する大手企業の監事会を率いる
Ji Xiaonan氏はドバイの債務問題について、中国が金および原油資産を購入する機会かもしれないとの
考えを示した。新華社が発行する経済専門紙、経済参考報が30日付で報じた。
アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ首長国政府は先週、政府系企業であるドバイ・ワールドと
系列不動産会社ナヒールの債務について返済延期を要請する意向を表明した。
中国の銀行はまだドバイ・ワールドに対する投融資残高を公表していないが、国営テレビが
週末に報じたところによると、一部の不動産会社や建設会社はわずかながらドバイのプロジェクトにエクスポージャーがあるという。
中国国内には、経済が急成長を続ける過程で必要となる原油やその他の天然資源に
外貨準備を投資するよう求める声もあるものの、2兆2700億ドルに上る外貨準備の大半は米国債に投資されている。
Xiaonan氏はドバイ問題が世界経済と中国に与える影響はまだ不明だが、控えめに見積もってもしばらくは続くと予想。
「中国が外貨準備の一部を振り向けるため金や原油を購入する機会となる可能性がある」と述べた。
中国は最近になって金の保有量を増やしているが、増加分は国内産の金の購入によるものであり、
国際金市場からの購入についてはこれまでのところ関心を示していない。