【法案強襲処理で】鳩山民主党研究第260弾【応援団、あ然】

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20日出づる処の名無し
●鳩山総理は「野党の審議拒否」と弁明
 鳩山総理は、20日(金)朝公邸前で「強行採決というより審議拒否だ」と野党の対応を批判したといいます。
 おいおい、鳩山さん。与党が「強行採決」しておいて、野党の「審議拒否」はないでしょう。私が4年間の国会議員時代に、
巨大与党は野党が欠席したままで、採決したといっては、民主党やマスコミから圧倒的な数の力を背景にした数の暴力、
「強行採決」だと批判されました。私は、地元での国政報告会やメルマガ、ブログで、与党の「強行採決」ではない、野党の
「審議拒否」だと説明してきました。その理由は、十分な審議時間を取っており、重複質問が多くなり、いよいよ採決の
時になって、野党が欠席戦術を取って、それをマスコミは「強行採決」と報道していたからです。

●「強行採決」と「審議拒否」を分けるものは「審議時間と内容」
 一つの法案に、どれくらいの審議時間をかけるかという大まかな傾向があります。法案が抜本改正なのか、一部改正なのか、
一部改正も内容にどの程度踏み込みものか、字句の修正程度か、それによって自ずと審議時間が計られます。教育基本法
改正という大改正では、審議時間は衆議院で100時間を越えました。私の体験からいえば、最重要法案であれば、衆議院で
1日最大7時間の5日間コースで35時間、通常法案であれば3日間コースで21時間がベースとなります。最重要法案は
特別委員会をつくって、毎日でも審議を行います。常任委員会では開会日が週3日に決まっているので、審議時間が確保
しにくいからです。参議院は衆議院での半分の時間が目安となります。
 後は、内容です。教育基本法改正の時には、さすがに最後の方は重複質問が多くなり、だらけた感じがしました。時間の量は
もちろんですが、内容も重複質問が出てきたら、参考人質疑を行い、採決時となります。

●重要法案にもかかわらず「金融モラトリアム法案」の審議時間は10時間
 では、今回の金融モラトリアム法案はどうかといえば、18日(水)が7時間の審議、19日(木)が参考人質疑で3時間、計10時間での
採決でした。実質1日だけの審議をして採決してしまったのです。
 内容についても、亀井静香郵政・金融担当相が債務の元本返済猶予(モラトリアム)の構想を打ち出して、散々話題を起きました。
結果的には返済条件緩和を促す「努力義務」という穏当な内容に落ち着いたものです。従来と変わらないという現実的な側面と、
モラトリアムが促進されなければ、何のための法律かという効果面がどうなのかとの議論がありました。中小企業の側にとっては、
変わらなければ意味のない法案ですし、条件を緩和してもらっても、その後の融資に応じてもらえなくなるのではとの不安が依然
根強いものです。10時間の審議ではとても十分な内容が詰められたとは思えません。
 これがホントの「強行採決」です。小沢幹事長の一喝で、会期末の30日までにすべての法案を仕上げるためには、金融モラトリアム法案に
ついては逆算すると20日に衆議院で採決せざるを得なかったということです。
 マスコミ各社は、小沢幹事長への水谷建設からの献金疑惑を報じていいます。共同通信は1億円、産経新聞は5千万円です。献金問題追及を
恐れての強硬策との話が出ています。
 いよいよ小沢独裁政治の始まりであり、民主党政権の終わりの始まりです。
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