★喫茶居酒屋「昭和」参百八日目

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409地球の裏側 ◆/lYVcP7um2
ああ、決定的な情報が来ましたね。マーチスのVSTには完璧な記録が残ります
から、結局はこういう形になると思っていましたが、今回の事故は報道の
異常さ、記者の無知をもろにさらけだしましたね。

本来なら報道は、なぜ韓国船が先行船に合わせて減速しないのか、を調査すべき
でしょう。早鞆瀬戸の通過時間は潮が一番速いときでも、多分30分を超えない
でしょう。その30分をなぜ惜しむのか、が最大の問題でしょう。
それを追求出来ない報道は不必要でしょう。

今回のマーチス情報を元に、当初の韓国船船長の言葉を分析してみましょう。
「あらかじめ舵を切っていたが、衝突した。」
これは、左舷へではなく、右舷に切っていたと推測されます。左舷へはすでに
舵を切って、対向水路へ飛び出しているわけですから、衝突を避けるためには
本来の水路に戻る必要があるわけです。
しかし、この狭い水路で、追い越しをかけなければ追突するような操船をする
という事は、この韓国船のクルーのスキルが問題になります。

今のレーダーにはARPAという装置が付加されています。Automatic Radar Protting
Adeの略ですが、これはレーダーに映る他船舶の針路、速度を計算、表示し、
さらには衝突予測時間を計算、警報まで出す優れものです。また、AISという装置
の設置も義務づけられています。これは自動通報システムの略で、船の現在の状態
をVHF無線で「放送」します。この双方を装備しているのなら、自船が現在速度
で進むと、先行船にいつ、どこで追いつくのか、簡単に判ります。難しい計算は
全て機器がやってくれますので、単純な四則演算だけで割り出せます。