【米国防長官との会談】
――ゲーツ米国防長官が今日、北沢俊美防衛相との会談で、現行の日米合意の
早期履行を求めた。米国からのメッセージをどう考えるか。北沢防衛相も「時間を
浪費するつもりはない」と述べているが、いつごろまでに結論を出すべきと考えるか
「この話は私もゲーツ国防長官と今日お会いしまして、『私どもは政権を取った
ばかりです。政権を取るときに、選挙でさまざまなことを訴えました。訴えた内容と
日米合意の2つのギャップがある場合には当然、それを柔軟に、お互いに冷静に
検証しながら答えを出していくために、まだ若干の時間がかかる。そのことはどうか、
理解を願いたい。われわれとしても当然、日米合意の重さは当然感じながら、解決の
道を今しっかりと勉強している最中だ』ということを申し上げました」
「そして具体的には、『北沢防衛相と岡田外相と詳細な議論を詰めていきながら
結論を出していきたい』と申し上げて参りました。したがって、当然のことながら時間を
浪費するつもりはありません。しかし、新政権ができたばかりで、県民の皆さんの、
特に沖縄の県民の皆さんの意思、やはり、いろんな世論調査の結果を見ても、
普天間の移設、辺野古への移設に対しては、まだ、反対論が大変強い」
「一方で、仲井真(弘多沖縄県)知事は、この沖合に移行させればという話も持って
いると。この沖縄のなかでも、必ずしも一つにまとまっている状況ではない。こういう
ときに、答えを当然のことながら、最終的にはですね、解決策を見いだしていくことは
重要でありますから、それなりの時間というものは、当然必要だということは、強く
私の方からも申し上げて参りました」
「まぁ、北沢大臣としては『当然、浪費するつもりはない』とおっしゃったのは正しいと
思いますが、しかし、それなりの時間が必要だと私は思っています。したがって、
いつまでにということは、必ずしも詰めておるわけではありませんが、この間も
申し上げましたように、当然、ある時期には決めなければなりません。しかし、
名護市長選もある。沖縄の知事選もあると。こういうなかでの、沖縄県民のある
意味での総意というものをしっかり検証しながら、答えを出していきたいということに、
今日もとどめさせていただきたいと思います」
つづく