大手食品メーカーのおやつ用ソーセージから、基準値を超える発がん性物質が検出された。食品医薬品
安全庁(以下、食薬庁)が25日に発表したところによると、同庁は今年5月から8月にかけて、学校周辺で
流通しているのり巻きやソーセージ、焼き菓子など、青少年が好んで食べている食品3095件を集め検査した。
その結果、21件について食中毒菌、もしくは発がん性が疑われる物質が基準値を超えて検出されるなど
不適合の判定を受け、すべて廃棄処分したという。
中でも大手食品メーカーのロッテハムが製造したおやつ用ソーセージ「キースティック」からは、発がん性が
疑われる亜硝酸イオン(亜硝酸塩)が60ppm検出された。これは基準値(50ppm)を超える数値。
食薬庁によると、亜硝酸塩は長期間過度に摂取した場合、貧血など血液関係の副作用を誘発する可能性が
あり、発がん性が疑われる物質にも分類されている。これに対しロッテハムのチョン・スンギュン氏は、
「問題となった製品は、既に今年4月に自主的にリコールの措置を取り、すべて回収・廃棄処分を行った。
現在流通している製品については問題ない」と発表した。
食薬庁は、学校周辺の「子供食品安全保護区域」6497カ所で食品を販売する業者4万2369カ所を点検
した結果、「無申告」営業もしくは流通期限超過製品の販売など、違反行為を行っていた業者219カ所を
摘発したと発表した。食薬庁は不適合食品を廃棄し、製造業者および食品衛生法令に違反した業者に対し、
行政処分を下した。
摘発された製品と業者名は、食薬庁ホームページで確認できる。
http://www.chosunonline.com/news/20090926000038