素材産業の‘独立宣言’… 2000億ファンド作る 【東亜日報】
http://news.donga.com/fbin/output?f=b0s&n=200908200020&main=1 ■政府‘発展対策’来週発表
政府が2000億ウォン以上規模の素材ファンドを作って、素材関連研究開発(R&D)予算を現在の二倍に増やす。
19日知識経済部と産業界、学界によると、政府は次のような内容の‘素材産業発展法案’を用意し、
早ければ来週に発表する予定だ。
素材産業発展法案は△主要素材資源の確保△R&Dなどの金融支援拡大△事業化支援など、三段階にわけた
総合的な支援を主要内容にしている。政府はまず資源と原料確保ロードマップを構築して、主要素材の原料に
必要な資源を確保する計画だ。また2000億ウォン以上規模の素材ファンドを作って、現在国家R&Dの7.8%に
終わっている素材関連R&D支援を二倍水準に増やす方針だ。
需要連係型R&D事業も拡大する。素材を使って、完成品を生産する企業が大企業で、素材企業は主に中小企業
であるから、素材企業と大企業が共同でR&Dを進行するようにするなど、共存協力を強化する方針だ。これと
共に米国や日本など海外部品素材業者と国内業者が共にR&Dをする‘オープン イノベーション’事業も拡大する
予定だ。事業化支援と関連しては仮称‘素材総合ソリューション センター’を設立して、素材関連データベース、R&D見込みと、特許、市場情報などを提供する計画だ。今回の発展戦略用意は国内部品産業が一定水準に上がって
きたことで素材を集中支援するという意味と見られる。従来は部品と素材を共に関連づけて支援していた。
政府のこのような動きは、ぜい弱な素材産業が国家全産業発展の障害になるという判断に従ったものだ。
昨年対日貿易赤字327億ドルの3分の1を越える115億ドルが、素材分野からだった。結局輸出を多くしても、
日本だけが儲かっていたわけだ。
○ ‘仮分数’韓国産業
素材は部品や完成品を構成する核心基礎物質で、金属、化学、セラミックに大きく分けることができる。
世界的な完成品組み立て生産能力の平準化が進み、核心素材確保が競争力を左右している。だが素材は
役割が大きい割りに、価値を認められない例が多い。特に国内では顕著だ。韓国の製造業は完成品生産の
ための素材を大部分輸入に依存してきたためだ。先進国は素材、部品、完成品順で基礎産業を育成したのに
対して、韓国は完成品、部品、素材の逆順で産業を発展させて‘仮分数’という批判も受けている。
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例えば韓国は、半導体と携帯電話、ディスプレーなどではすでに世界最高水準の製造能力を誇っているが、
素材分野はこれについて行けずにいる。東亜日報が韓国生産技術研究院に依頼して調査した結果、太陽光
モジュールは全体素材の89%、自転車は84%、液晶表示装置(LCD)パネルの場合は36%を輸入に依存している
ことが明らかになった。先進国素材企業の利益率は平均15%に達するが、国内素材企業の平均利益率は6%に
留まっている。素材産業は全製造業生産の16.7%、輸出の15.8%を占めている。
国内総生産(GDP)での素材産業の比重は、1995年の7.2%から2007年の6.6%へ減少したが、素材を必要とする
需要産業の比重は同じ期間で8.4%から10.0%へ増加した。匿名を要求したハン研究員は“素材産業が需要産業に
ついて行くことができない現実を勘案すれば、大企業と素材企業の共生協力は今までにないほど切実だ”と話した。
○ハイリスク・ハイリターンな素材産業
素材産業は長い間の研究と大規模投資額を必要とする。米国ゴア社のゴアテックスは開発だけで19年かかった。
ゴアテックスは防水と透湿機能繊維市場の90%以上を占有しており、2007年の売り上げは24億ドルに達する。
また、三星コニン精密有利がLCD用ガラス基盤を開発するには14年かかったが、昨年売り上げは4兆ウォンだった。
政府が素材産業発展方案を出したことは、完成品中心の成長が限界に到達し、素材基盤の高付加価値産業構造へ
切り替えるのが必要に迫られたためという指摘が多い。鉄で作った自転車は重さ20kgで20万ウォン程度だが、
炭素繊維複合材で作った自転車は重さが8.5kgで価格は655万ウォンに達する。高付加価値産業であるわけだ。
政府は素材産業支援でグリーン成長など新しい成長動力創出にも拍車を加えるという方針だ。政府当局者は
“素材はグリーン輸送システムと新再生エネルギー開発のための必須要素”として“低炭素緑色成長を遂げるのに
必要な産業”と強調した。
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