住宅購入、上海市民の負担はパリ市民の11倍―中国紙
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=34209&type=1 2009年8月7日、上海紙・新聞晩報は、中国の「房奴」と呼ばれる多額の住宅ローン返済に追われる人たちを紹介した。
不動産高騰が、一般市民にとってかなりの負担になっているという。
同紙によれば、中国では一般的に月収5000元(約7万円)前後が中所得者層とされる。
大卒以上の教育を受けたホワイトカラーがこの層に多いようだ。
上海のような都会で、結婚に向けて若年ホワイトカラーが新居を購入する場合、夫婦の貯金のほか、
それぞれの両親の資金援助がなければ、住居の内装を整えることは難しい。
3家族の協力があって、はじめて「房奴」に仲間入りできるのだ。
中国のある人気サイトに、フランス滞在の経験があるというネットユーザーが、
フランスと上海の物価を比較した書き込みをしている。同ユーザーによれば、
フランスの低所得者層の月収は手取りで1500〜2000ユーロ(約20万7000〜27万6000円)前後。
一方、上海の低所得者層は手取りで 1500元(約2万1000円)前後という。
60平方メートルの住宅価格を比較すると、パリでは約3万〜5万ユーロ(約415万〜691万円)。
5万ユーロの物件なら、月収1500ユーロの約34倍に相当する。一方、上海では郊外にある核家族用の物件がこの広さだ。
価格は約60万〜70万元(約840万〜980万円)。60万元の物件なら、月収1500元のちょうど400倍となる。
パリの低所得者は、飲まず食わずなら3年かからずに市の中心地に新居を構えることができる。
しかし、上海の低所得者が郊外に新居を構えるには33 年は必要だ。
もちろん、住宅ローンを利用する人が圧倒的に多いが、返済が長引けばそれだけ利息の負担も大きくなる。
「こうした要素を加味していくと、住宅購入における上海市民の負担は、パリ市民より11倍は重い」と同ユーザーは指摘している。