>>35,39,43,49,57,66(続き)
司会:鳩山新代表は
「(各省庁の)局長クラス以上には辞表を提出させ、民主党の政策を遂行してくれるかどうかを確かめたい」
と発言していますが本当にできますか。
馬淵:現行の公務員法上、実際に辞めさせることはできません。
政治主導を確立させるために、具体的方策を考える必要があります。
長妻:ただ、議論の筋道としては当然のことではあるんです。
自民党的発想で言うと、官僚を辞めさせるなんてとんでもない、と思われるかもしれません。
しかし、今度は政権選択のマニフェスト選挙です。ぜひご理解いただきたいのですが、
マニフェスト選挙というのは、単に公約を緻密にするだけではない。
もし民主党のマニフェストが支持を受けて政権交代となったら、
それはもはや一政党の政策ではなく、国民からの政府にたいする命令書になる。
国民と政府の契約書です。それをやりたくない官僚がいたら、やはり辞めていただかないと筋が通らない。
逆に言えば財源、スケジュールを含めて詳細に規定したマニフェストのもとに戦って政権が変われば、
それを錦の御旗にして物事をどんどん進めていくことができる。
福山:具体的な話をすれば、いわゆる骨太の方針が6月にも出される。8月には各省庁の概算要求が出揃う。
その前後に総選挙があるわけです。政権交代となれば、その概算要求は一度ご破産にせざるを得ない。
12月の税制改正も、来年度の予算に民主党のマニフェストが反映できるよう考え直すことになる。
ただその前に、アニメの殿堂や基金を廃止する減額修正予算の提出も考えなければなりません。
長妻:私が一度財務省に2008年度予算を基に試算させたら、
国民が100万円税金を払うと、直ちに35万円が借金の返済に消える。
つまり65万円しか今の時代に使われない。
「代表無くして課税無し」は民主主義の鉄則なのに、
自分たちが代表を選ぶ前の話で、35万円が即座に消える。
「HAT-KZシステム」というのは、税金を無駄遣いするシステムを指す私の造語です。
Hはひも付き補助金、Aは天下り、Tは特別会計、Kは官製談合、Zは随意契約。
これを温存してきたのが自民党政治です。民主党政権になれば、この借金漬け、先送りの無責任政治を止めます。(続く)