韓国経済‘3大ジレンマ’流動性過剰・為替レート下落・経常黒字
ソウル新聞|キム・テギュン|入力2009.05.19 04:08 |修正2009.05.19 06:31 |
http://media.daum.net/economic/view.html?cateid=1041&newsid=20090519040814093&p=seoul [ソウル新聞]険しい景気の下落がある程度、真の局面に入り込んだ中に、私たちの経済に新しい解決課題らが登場して
いる。 一つの現象の中に明るい部分と暗い部分が混在されて現れる。 市中資金の梗塞緩和と株価の上昇に大いに助け
になった市中流動性が今後'バブル爆弾'として憂慮される程過度に膨張した。 金融市場安定の鍵と認識された為替
レート下落も過速に駆け上がって、輸出景気の急落の可能性などに暗い影を投げている。 経常収支黒字もやはり為替
レートの下落を加速化するところに、その原因が国内景気の沈滞という点で良いことばかりではない。 経済当局がこの三つジレンマにどのように対応するかが当面の景気の回復はもちろん以後の安定した成長基盤の確保の可否を決める。
http://photo-media.daum-img.net/200905/19/seoul/20090519040814.664.0.jpg 18日の企画財政部と金融監督院などによれば、市中の短期制資金は先月末基準811兆3000億ウォンで史上初めて
800兆ウォンを突破した。 約1000兆ウォンの国内総生産(GDP)の80%水準だ。 去る3月末(795兆ウォン)に比べ、
16兆ウォン以上伸び昨年末(747兆9000億ウォン)と比較すると63兆4000億ウォンも増加した。 一部の資金はすでに株式と
不動産市場に入って、過熱の様相を作り出している。 短期流動性の膨張が持続する状況で景気が上昇傾向に持ち直せば
不動産価格の暴騰をはじめとする資産市場バブルや物価の急騰のような副作用が現れることになる。
為替レートが最近急激に落ちているのも経済に大きい負担になっている。 18日ウォン・ドル為替レート終値は1259.50ウォン
で今年最も高かった3月2日の1570.30ウォンに比べて、20%下落した。輸入の側面で見れば物を安い値段で輸入できるので
消費・投資の拡大を試みることができ外貨借金の償還、海外送金の負担減少など効果があるが景気回復の最大のカギの
輸出の側面で価格競争力の下落など打撃を受けることになる。
経常収支の黒字規模は先月66億 5000万ドルと史上最高値を記録した。 黒字を多く出すということ自体は悪いことではない
が内部事情を覗いて見れば憂鬱なことこの上ない。 黒字の主原因が私たちの物がよく売れたのでなく輸入 (前年同月対比-35.9%)
が輸出(-22.0%)より多くに減ったためだ。
企画財政部の関係者は"色々な要素が持つ肯定的な部分と否定的な部分などすべての可能性を鋭意注視しており一部に
対しては相当な憂慮をしている。"とし"片側に偏ったり過度に早く変化する時には先制的に対応するだろう"と話した。
チョ・ポクヒョン ハンバッテ教授は"金がたくさん流れたが本来行くべき企業にはまともに行かなかったというのが問題"
とし"証券市場や不動産に無用なバブルが出てくる場合、座視せず中央銀行などが明らかな信号を送る必要がある。"
と助言した。