>>401 なんかWKTKらしくもないので、締めは韓国ネタというところで
まず一言、韓国の半導体産業終了のお知らせです。
韓国の半導体ですが、極めていびつな構造、すなわちメモリーへの特化が挙げられます。
元々DRAMについては需給の波に加えて設備投資の判断が極めて難しくリスキーで
各社ばらばらに作っていた日本は1990年代にNECを除きほとんど撤退して
余剰になった工場をパワートランジスタやシステムチップ(多機能マイコン)や
ASICの生産に転換しました。これは大成功とは言わなくてもとりあえず制御基幹部品を
国内に残し半導体の製造能力を維持し、富士通はSparc64の製造で65nm、日立系のルネサス+NECエレクトロニクスのような
ASICやマイコンおよび周囲のエコシステムを構築しました。
また、これで培われたIP(半導体実装用の出来合いの回路)をTSMCなどに外販することで
苦しいながらも一応やって行けそうです。特に三菱は微細化できないのを逆手にとってパワートランジスタの世界では
大きなシェアを持っています。
対して韓国はといえば、例のごとくキー原料(パッケージは住友ベークライト、リードフレームは三井ハイテック、
シリコンウエハーはLGもありますが信越半導体とSUMCOとコバレントで世界シェア7割)を外国に依存し、
生産設備も日本に依存する典型的な鵜飼い産業なのですが、他にこれと言った鍵となる技術がないため
TSMC UMC Charterdのような巨大製造会社があるため競争力がなく、現にhynixは政府補助金で生きながらえてダンピングを行い、
サムスンはFlashメモリの償却が終わったラインでDRAMを生産していますが、物理の壁で投資金額が10倍にも跳ね上がり、
頼みのNANDフラッシュメモリも理論上22nmが限界(絶縁破壊問題)のため、
単体での工場建設が不可能になってしまいました。