>>104つづき。(皆様支援ありがとう。ノシ)
過去数年間に新しく登場した危険要素も多い。先物取引をしたとかKIKOのような通貨派生商品に加入した
企業らは、為替上昇とともに為替差損が雪だるまのように増えてしまう。クォン・ヨンベ韓国投資証券研究員
は“ウォン・ドル為替が1500ウォンまで上がれば、国内企業と金融機関が抱える為替差損が150兆ウォン
(取引量は去年末基準)まで大きくなる。1400ウォンの場合は120兆ウォン、1300ウォンの場合は90兆ウォン
水準”と言った。
円借金も解決策を捜せない困り者だ。昨年末現在我が国の円建て融資額は1兆4980億円で、1年前より
42.2%急増した。低金利に円安基調が持続すると信じて融資を受けたが、ウォン・円為替が上がりながら返さ
なければならない元金と利子が急増したのだ。それに円借金は中小企業や個人事業者が95%以上だ。
過度な外債もウォン安と互いに相乗作用を起こして全体経済を心細くする要素だ。昨年末現在銀行・企業
などが返さなければならない短期外債(満期1年未満外債)は1510億5000万ドル、流動外債(短期外債+1年
内に満期となる長期外債)は1939億6000万ドルにのぼる。
■適正為替水準は?
為替が上がったり下がったりするたびに泣いたり笑ったりする経済主体が生ずるものだが、現在韓国経済
は為替の騰落に特に敏感に反応するしかない立場だ。オ・ソクテ シティ銀行研究員は“最近国内景気が
底打ちして回復する気配を見せているのは、ウォン安で輸出が堪えてくれるから。為替がずっと下落すれば
(輸出まで)元の木阿弥になりかねない”と言った。チェ・ソクウォン三星証券債券分析チーム長は“内需浮揚
のために財政赤字を甘受しなければならない状況なのに、ここで(為替下落で)経常収支赤字まで出れば
手におえない”と懸念した。
両者が皆忍耐できる為替水準はどれ位だろう?クォン・スンウ三星経済研究所マクロ経済室長は“1200〜
1300ウォン位が輸出業者と内需企業の利得と苦痛が同じ水準のようだ”と言った。チェ チーム長は1250〜
1350ウォン位を適正線と提示した。その辺りが経常収支黒字を維持しながら内需も耐えられる水準という
のだ。オ研究員は“為替が1250ウォン以下まで降りれば、政府が為替を引き上げようとする介入に出る可能
性もある”と予測した。
アン・ソンヒ、キム・フェスン、イ・ヒョンソプ記者 記事登録:2009-04-07午後10:22:35
http://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/348565.html (韓国語)