対北自制要求決議から「国連決議違反」を削除 共産、社民、国民新の要求で
ttp://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090331/plc0903310130002-n1.htm 北朝鮮の弾道ミサイル発射問題で、与野党が30日、発射の自制を求める衆参の国会決議の原案から、北
朝鮮のミサイル発射を「国連安保理決議に明白に違反」とした文言を削除したことが明らかになった。共産、
社民、国民新の野党3党の要求によるものだ。
自民、公明両党は削除を受け入れたが、自民党内からは不満の声も出ている。また、決議案の名称も「北朝
鮮による飛翔体発射に対して自制を求める決議」とし、「弾道ミサイル」ではなく「飛翔体」とあいまいな表現にと
どめた。
衆参両院は31日の本会議で、それぞれ全会一致で採択する。
民主、共産、社民、国民新の野党4党の国対委員長は30日午後、国会内で会談。決議原案の「国連安保理
決議に明白に違反」との表現に対し、共産、社民両党が「北朝鮮は人工衛星と称しており、『明白に違反』とまで
いえるのか」と難色を示した。国民新党は「中国、ロシアが新たな安保理決議に慎重な構えで、外交面の配慮
も必要だ」と削除を求めた。
これに対して、民主党も与党に削除を要請することで一致。野党側の要請を受けて、自民、公明両党の国対
幹部は対応を協議し、削除を受け入れた。
参院は30日午後、「明白に違反」との表現を盛り込んだ決議案でいったん合意し、自民、公明、民主、国民新
の4党が共同提案を終えていた。しかし、与野党の衆院国対間の合意を受けて、決議案を修正して再提出する
ことになった。
(後略)