泰安(テアン)油流出事故で三星重工業の賠償責任56億ウォン(ソウル=聯合ニュース)2009/03/24 11:29..送稿
泰安(テアン)油流出事故に対する三星重工業の賠償責任が56億ウォンに制限された。
ソウル中央地方破産1部は2007年12月に発生した忠南泰安タンカー油流出事故と関連して、
三星重工業株式会社に対して船舶責任制限手続きを開始することに決めたと24日明らかにした。
裁判所は船舶の規模などにより金額を定めるようにした商法により、責任限度額およびそれに
ともなう法廷利子を56億3千400万ウォン余りと算定し、三星重工業はこの金額を供託した。
裁判所は「泰安近隣の漁民や宿泊業者などが事故で受けたと主張する被害額が商法で決める責任制限額の
限度を超過し、無限責任を負わなければならない例外的な理由にも該当しない」と理由を明らかにした。
事故当時商法は船舶運航と関連して発生した損害に対する船舶賃借人の賠償責任を一定の限度に制限していて、損害発生
の危険を認知しながらも無謀な行為をしたり、必要な行為を怠って被害が発生した場合だけ無限責任を負うようにした。
裁判所は6月19日まで債権者の申告を受けた後、7月15日に申告された制限債権に対する調査を行う。
以後債権額比率により供託金を割り振る予定であり、当事者間で別途合意がなされるなどの理由で責任制限
手続きが廃止されない限り、三星重工業は泰安油流出事故に対してこの金額以上の賠償責任を負わない。
債権者が責任制限手続き開始決定に従わなければ30日以内に即時抗告することができるし、ここで返済を
受けることが出来ない債権額に対しては、Hebei Spirit号の責任制限手続きを頼りにするか、国際油類
汚染補償基金(IOPC)または政府規定にともなう賠償および補償を要求しなければならないものと見られる。
この場合にも実際の賠償額は泰安住民などが主張する被害額と相当な差があると見られて、強い反発が予想される。
http://www.yonhapnews.co.kr/economy/2009/03/24/0325000000AKR20090324076551004.HTML(韓国語)