クルーグマンのブログから「日本経済再考」
ttp://krugman.blogs.nytimes.com/2009/03/09/japan-reconsidered/?scp=4&sq=krugman&st=cse Japan reconsidered March 9, 2009, 5:27 pm
For a decade or so Japan’s lost decade has been the great bugaboo of modern macroeconomics. Economists
constantly warned that you mustn’t do X or you must do Y, because otherwise we’ll turn into Japan. And
policymakers congratulated themselves in advance for not being like their Japanese counterparts, who dithered
and drifted, refusing to make hard decisions.
Well, I’m sure I’m not the only person to notice this: Japan doesn’t look so bad these days.
この10年くらい日本の「失われた10年」は経済政策の(最悪の)失敗の見本のように言われてきたわけだが、今日に至って
考えてみれば、日本の採った政策というのは、それほど悪いものでもなかったのかもしれないと思える
日本は銀行の不良債権問題や公的資金注入の検討を長引かせてゾンビ銀行を生きながらえさせ、負債の増加と経済の成
り行きから財政政策でストップ・ゴーをやっていたが、似たようなことは我々が今経験中で、日本で起こったことを承
知していながら、それと同じような事を行っている。
今後数年間は失われた10年に、日本で起こったようなことが起きそうなのだが、低成長でも失業や不況の苦しみが極端に
はならないようにするというのは、かなり良さげに見える。アメリカが失われた10年になるかどうかは知らず、数百万の
アメリカ人の将来直面するであろう苦しみは日本の90年代を上回りそうである。
I still hope we can do better than the Japanese did, but it’s not at all obvious that we will.
私はアメリカが日本の経験したよりはうまくやれることを望むが、うまく行くかどうか定かではないのだ。