『正論』 2011年3月号
映画「南京の真実」製作日誌 水島総
http://www.sankei.co.jp/seiron/wnews/1102/mokji.html それに連動するように、別の大プロパガンダが行われようとしている。昨年末、北京オリンピックの
総合演出を手掛けた世界的映画監督チャン・イーモウが、ハリウッドと手を組み、9千20万ドル
(約90億円)という大予算で南京大虐殺を主題にした『Nanjing Heroes(原題)』の映画製作を発表した。
(中略)
さらにナチスの「虐殺」被害者のユダヤ人が支配するハリウッド大資本とずる賢い中国共産党が合体
し、90億円を使って「歴史の捏造」に挑戦するのである。
(中略)
さて、以前も指摘したが、神田の古本屋街では支那事変に関係する本や写真集が、高額で中国人に
買い占められる事態が続いている。そんな中、昨年末、「南京大虐殺の日本兵が5万人を強姦」という
歴史捏造を否定する大変重要な資料が発見されて、入手出来た。この本は「非売品」で、「上海派遣軍
司令部」が編纂し、東京・築地にある「特許高速度輪転写真 合資会社 ジーチーサン商会」が製作し
た写真集である。
本の標題は「日支事変 上海派遣軍司令部記念写真帖 昭和13年2月」となっている。何と多数の
生写真が印刷された説明文に貼られており、南京陥落から二カ月も経っていない時期に作られたもの
である。膨大な写真の中で、特に注目されたのは、南京陥落から二週間ほど過ぎた昭和13年正月の
写真である。十数人の兵隊たちが「慰安所」前で、中を覗いたり、のんびり笑顔で順番を待っていたり
する様子の写真である。キャプションに「南京正月 慰安所開設 当所門前の賑わい」と印刷されている。
慰安所があるのに、軍規を犯して集団強姦など必要ないのは明らかである。他の写真も、「六週間に
わたり鬼畜の如く虐殺し、強姦し続けた」という主張からは程遠い、敵の首都を陥落させた喜びと余裕
が感じられる写真ばかりである。明々白々なのは、兵隊たちは「役者」ではなく、ただの地方出身の
日本人たちだという事実だ。彼らには嘘の表情や演技など、到底出来ない。それはF・キャプラ監督の
ドキュメンタリー?映画『バトルオブチャイナ』が、爆撃を受けて逃げまどう群衆の顔をストップモーション
で見ると、全員笑っており、エキストラを使ったやらせシーンであるのがばれてしまったように、普通の
庶民に「嘘」や「演技」をさせても、どこかでばれてしまうものなのである。だから中国共産党は日本の
古書街で支那事変の資料や写真を買い漁り、買い占め、「証拠隠滅」を図ろうとしているのである。
改めてはっきり言っておこう。私たちには金は無いが、真実があるのだ。