>>311のつづき
こうした動きは、米国の力の相対的な衰退と、米国に対抗する勢力の台頭に
弾みをつける。アジアにおいては、明確なる中国の台頭である。
その意味で、李大統領が語った新たなアジアの共通通貨構想は、アジアにお
ける米国の排除と中国支配の強化につながりかねず、日本としては要注意で
見詰める必要がある。
李大統領は米国との300億ドルのスワップ協定に続いて、日中政府と各々、
30億ドル、40億ドルのスワップ協定を模索中である。こうした措置によって、
韓国が、重症と言ってよい金融危機を脱することが出来たとしても、韓国経
済の窮状は尋常ではない。その韓国を、虎視眈々と狙っているのが、中国共
産党である。
中国問題の専門家が語る。
「中国は韓国の危機を千載一遇の好機と見ています。窮地に陥った韓国企業
を、その価値がどん底に落ちたときに買い取ろうというわけです。政府が前
面に出て資金を融通すれば、韓国国民は感謝するどころか反発することを、
中国は日本の事例で学んだのです。98年の韓国の金融危機で100億ドルも融資
した日本を金泳三大統領が悪し様に言ったのが一例です。そこで中国は、援
助して恨まれる政府ベースの援助よりも、民間の形をとって、韓国経済を事
実上、中国の支配下におく道として、韓国の有望企業への資本注入、買収を
考えているのです」
人民元をアジアの基軸通貨に押し上げるさまざまな仕掛けを作りつつ、韓国
の危機に乗じて、巧みに韓国への経済支配を強めていくべく、中国は状況を
眺めているのだ。主要企業が中国資本の手に落ちれば、韓国、北朝鮮は中国
に支配される。
日本は何をすべきか。いま、世界最強の通貨は円である。日本はIMF、ドル体制
を支えつつ、韓国へのきめ細かな支援を進めることだ。また、日本経済への
中国支配を防ぐために、円基軸通貨体制構築の戦略を立てることだ。』
・・・意訳すると「日本は何をすべきか。いま、世界最強の通貨は円である。
日本はIMF、ドル体制を利用しつつ、韓国のきめ細かな支配を進めることだ。」
というわけですね、わかりますw