>>725のつづき
域外先物為替(NDF)市場の一日取引量が120億ドルに肉迫する程急増して、かえって取引量が
減った国内外国為替市場を揺るがすことも頻繁だ。前日NDF終値により国内外国為替市場の
開場額が決定されて、その日のウォン価値を決める方向舵の役割をするわけだ。
輸出入業体と共に外国為替市場の大手だった銀行業界の取り引きが大きく萎縮したのもウォン価値が反騰できない背景だ。
イ・ミョンフン企業銀行チーム長は「外国為替市場取り引きの50〜60%は銀行業界の
ポジションプレーとみるべきだ」として「だが年末を控えて銀行業界の取り引きが大きく
萎縮して、ドル買収-売渡し価格差が広がるなど需給条件が悪化した状況」と話した。
ジョン・ソンジ三星先物研究員は「1300ウォンからは輸出業者の売渡し物量も出てきているが、相変らず
多くない状況」としながら「特に造船業体の受注取り消しや倒産の可能性で、これまで過度に売っておいた
先物為替を業者や銀行がまた買わなければならないからドル買い傾向を触発させることにもなる」と話した。
◆当局1500ウォン水準傍観するのか
スワップ市場で全方向ドル供給に出た外国為替当局は、現物市場ではひとまず手を引いた状態だ。
ウォン価値1500ウォンを睨んで当局の介入の可能性は依然として残っているが生半可には出にくい状況だ。
米国との通貨スワップにともなうドルがまだ入らない状況で、2000億ドル崩壊の
秒読みに入った外国為替保有額を注ぎ込んで現物市場へむやみに支援はしにくい。
直ちにウォン価値劣勢という大きい流れを逆らうほどの変化の要素が多くないということだ。
特に去る2006年・2007年ウォン価値強勢を導いた重工業体の過度な先物為替売渡しは、
逆に企業等が市場に出すドルを大きく減らしてウォン価値下落傾向を防げずにいる。
当分1500ウォン水準まではウォン価値が追加下落する可能性がある。
年中最低水準だった1500ウォン水準が崩れれば事実上「底」がない状況だ。
イム・ジウォンJPモルガンエコノミストは「全般的にウォン価値下落圧力は相変わらずだが、外国人資金離脱が減って
経常収支が改善されればウォン価値反転のモメンタムになることができ、中長期的に上昇する可能性が大きい」と展望した。
ウォン価値方向転換の信号弾になる経常収支改善も容易ではない状況だ。外国為替市場の需給状況を変えようとするなら
輸出でドルが流入しなければならないが、グローバル景気低迷が続く場合は経常収支黒字基調を大言壮語しにくいためだ。
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