>>548 の続き:
で、このスワップ・ラインというのは、あくまで短期的な米ドル建て取引の流動性を改善するためのものであって、
具体的には以下の図のような取り決めです:
FRB
↑
スワップ・ライン締結された上限額まで、当外国通貨と USD を交換
↓
各国中央銀行
↑
金融機関などから差し入れられた担保額を上限に、USD と交換(金利は事前に決定)
↓
金融機関
各国中央銀行が担保として取る証券の「質」は明記されてませんが(それぞれの中央銀行がリスクに応じて判断
するということでしょう)、日銀の例(以下 URL)を見ると公開市場操作相当(厳密な表現では有りません)の対象
となる証券(日本国債など)しか対象では無いと有りますから、誰でも借りられる訳でもなければ、その借入額にも
必然的に上限が有ります。
http://www.boj.or.jp/type/exp/ope/opetori13.htm 何れにせよ、南鮮金融当局がこのスワップ・ラインで提供された米ドルを、通貨防衛の為に使える訳じゃ有りません。
(この項終わり)