>>156のつづき
それで債権をたくさん持った外国銀行らは損益計算書に損失が増加して,顧客らの信頼を失うために債務者らに元利金の一部を減少
したり償還期間を延長したり利率引き下げなど追加的な措置を取ることによって債権者が長期間に外債を償還することができるように
した。これは好況が続くだろうという幻想の中で不十分な企業や銀行に莫大な金額を貸し出ししたことであるから責任を分けられるのは
当然のことだ。
だが韓国政府はIMF救済金融申請という方法の外に選択できなかったし、経済危機に対する責任も全面的に韓国が一手に引き受けなけ
ればならなかった。後から述べるが日本に対する援助要請も米国によって,遮断されたのだ。このような過程らは米政府とIMFが韓国の
外国為替危機を解決することが一次的目標でなくむしろ危機状況を利用,そそのかして,韓国経済を彼らの口に合うように再編しようと
する意図だったことが分かる。
三つ目に当時韓国政府は日本を危機脱出の最後のカードと考えていたが、米国は韓国を助けられないように日本に圧力を加えた。
当時日本は過剰資本の状態でありAMF(アジア通貨基金)を創設しようとする努力をしていた。当時三塚博大蔵大臣も機会がある時ごとに
韓国が外国為替危機を体験することになるならば無条件で助けると話していた。
実際に1997年11月7日オム・ナギョン財経院次官補を日本に派遣して助けを乞うことに決めた。だがこれは米国の意図で破綻してしまう。
当時クリントン大統領は日本に手紙を送って,韓国に資本支援と外債延長をしないことを通知する。
当時のある高位当局者は,わが政府が日本に協力要請をする前の10月末すでに、米国クリントン大統領とルビン財務長官が各々橋本首相
と三塚大蔵大臣に手紙を送って「日本が韓国に協力融資を支援しないことを望む」と要求したと理解していると明らかにした。
このような情況は韓国経済を危機に追い出すための米政府の意図的介入があったことを確認できる。
上のような事実はもちろん韓国経済の自主的矛盾で経済危機が来た部分もあるだろうが、米国を始めとした外国籍資本がわが国の経済を
再編するために圧力を加えて危機をそそのかしたことを否認できないことを見せてくれる。
IMFは米国からくるということは別の見方をすれば当然の事実だ。IMFという機関自体がブレトンウッズ体制当時の米国中心の資本主義を
強固にするための目的で設立された機関であり,IMFが80年代中南米,90年代初期ロシアと東ヨーロッパ,90年代後半東アジアなどを攻撃
して得た莫大な利潤は米国が巨大な規模の消費経済を支えるのに多いに役に立ったのが事実だったためだ。
1997年の外国為替危機で10年が流れて,2008年,第2のIMF憂慮が増幅されている。米国経済は出口を切なく待っていて韓国の外国人株式
投資は抜け出ていて短期外債は急増する反面、外貨準備高は下落している。
第2のIMFは果たして起きるだろうか。この時期、米国の動向を注目しなければならない。
http://www.jajuminbo.net/news/view.php?doc_num=4773(韓国語)
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