民主:臨時国会で審議復帰へ
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080712k0000m010136000c.html 民主党は11日、8月下旬にも召集される臨時国会冒頭から審議に応じる方向で
最終調整を始めた。通常国会で首相問責決議を参院で可決し、審議拒否で衆院
解散・総選挙に追い込む構えだったが、首相は問責を無視した。高騰する原油
価格への対応が緊急課題として浮上したことなどを踏まえ、「国会で政府を追及
した方が有利」と判断した。
菅直人代表代行は10日の記者会見で原油高騰問題に触れ、「臨時国会で予算
措置を含めた対応を決める必要がある」と指摘。党で検討中の原油高に関する
緊急経済対策について、審議復帰を前提に「法律の形で出すことも当然あり得る」
と述べた。山岡賢次国対委員長も7日の記者会見で「(与党には)災害対策など
国民生活に密着した補正の問題を取り上げる動きもある」と指摘。「国会で対処
しなければいけないという気持ちをかなり持っている」と述べた。
民主党は小沢一郎代表の任期満了に伴う代表選を、9月21日投開票の日程で
実施する方向だ。臨時国会の会期中になるが、党幹部は10日、「政治休戦には
しない」と述べ、審議に応じる姿勢を明確にした。
同党は問責決議可決を受けて審議拒否に入った直後の6月17日、岩手・宮城内陸
地震や日朝実務者協議を受け、「人道上と急を要するもの」を例外にすることを決定。
衆参両院の災害対策特別委員会と拉致問題特別委員会の審議に応じていた。
党内では「わが党は論戦では負けない。舞台に立った方が強い」(中堅)など、
審議に応じるべきだとの意見が大勢となっている。