>>940 一応書き起こしてみた。
(大胆に前略)
――返した方が良かったわけですか。
当然です。国家と国家の約束ですから。
――約束を破ったような形になってしまうから?
はい。
――でも国民の感情としては、あれはもともと拉致されたものだ、という、返すという風なことの道理が、というのがね。
もともと連れ去られたんだ、という、何を返すんだ、という風なことになりましたよね。
でも加藤さんは、返した方が良かった、ということ?
返した方が良かったと思いますよー。
あの時、ある新右翼の方が毎日新聞にこう書いてありました。(略)「返しなさい」と。
「あんな北朝鮮みたいな国に、日本は政府と政府の約束さえ守らない国だと言われるのは片腹痛い」と。
これも理屈でしょ?
で、あのとき、実はこれ、返すってことをみんなで、まあ政府で約束して、まあ日本に帰ってきて、
じゃあいつ今度平壌に帰るんだろう、と、その時期を政府は何日ときめるんだろう、と、
それをスクープ合戦してましたよね。メディアも。
ところがある日、まあ、安倍さんを中心に「返すべきではない、」と言ったらその筋も全部忘れちゃってね、いますよねー。
私はその辺がね、実際、今日朝の間で、打開できない理由だと思います。
で、私はね、小泉さんが行ったから、あの金正日は謝ったわけですね、
「親の代にやったことだが、あれは不味かった」と、ごめんなさいと。
あの国では一種、天皇陛下のようなポジションの人物ですね。
それが謝り、何人は亡くなった、何人は生きてるから一回お返しします、とそこまで行ったわけでしょう。
だからあの小泉さんの行動がなければ、小泉さんの北朝鮮との話し合いってのがなければ、
あの拉致の話は一つも進んでなかった。
(つづく)
>>955の続き
――ということは加藤さん、要するにあの時帰ってきた3人を返しておれば・・・
3人でしたっけ?
――3人です、曽我さん、蓮池さん、地村さんです、あとから家族の方が帰ってこられた。
この3人をいったん返しておれば、この拉致家族の問題はこんな風な展開にはなっていなかった、と。
その時に、(返しておれば)また来てください、と。一回返しますからと。
――あのとき向こうは一時帰国でしたよね。
そう。また来てくださいといえば、何度も何度も交流したと思いますよ。
でも、まあ一回返したら平壌側は殺してしまうんではないかとか・・・
――そういう説流れました。
(沈痛な表情でうなずく)そこが外交感覚の差ですね。そんなことはできるはずがない。
――北朝鮮サイドは、要するに日朝平壌宣言の中の約束を破った、という風に言ってますよね。
はい。だから、ちゃんと守ってればこれから大きな展開になったと思います。
ですからね、拉致の話と核の話、この両方を話し合いで同時に進めなきゃいけないと、私は思うし、
福田さんが最近言ってるのはその両方やりましょう、とこういうことを言ってまして、
これは安倍さん時代からの大きな展開ですよ。
(終)