【政治経済】平成床屋談義 町の噂その46

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763日出づる処の名無し
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Speak up Asia, or the west will drown you out By Chandran Nair
Published: December 16 2007 18:55
(FT寄稿)アジアはもっと発言すべきで、そうでなければ西欧が貴方達の声をかき消す

アジアにはブームが続いているが、そのアジアについて誰が語っているのだろうか? TV
や新聞、インターネットや雑誌、フォーラムやカンファレンスでアジアについて語ってい
るのはおなじみの顔で、つまり西欧人である。私の言っているのはTVの雇われたキャスター
のことではなく、自己の思想を語る人やビジネスについて語る人、精神的リーダーのこと
である。

本屋に行ってアジアの政治とかビジネスの書籍を探すと、例えば中国の経済成長について
アジア人の書いたものがどれほどあるのか?アジアのビジネス・フォーラムを指導するア
ジア人は誰なのか?

勿論それは過去2世紀の世界の政治とビジネスのパワーの実態の反映と言う事も出来るのだ
が、グローバリゼーションは世界を変えた。アジアを見る視野が西欧の視点で語られるの
であれば、視野を狭くするだけでなくて危険ですらある。

西欧の視点はアジアのビジネスの勃興を西欧への脅威と見がちでアジアのビジネス慣行を
劣ったものとしがちである。そうした傾向は1980年代の日本について、そして現在の中国
とインドについて存在する。そうしたアジアへの見方はアジアの人々を遠ざけ、彼らをナ
ショナリズムに向かわせる。

必要なのはアジアの知識リーダーの台頭である。それはアジア一般を、むかしの所謂「ア
ジア的価値」について語る事を言っていない。そういうものは1990年代に飽きるほど聞い
た。