【政治経済】平成床屋談義 町の噂その42

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984日出づる処の名無し
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Showdown in Paris By David Frum Posted: Wednesday, November 21, 2007
(AEI)パリの対決(概略、要旨) Byディビッド・フラム

イランの核開発危機の行く末は、パリの交通ストライキの決着にかかっているのかもしれ
ない。今起こっているフランスのストライキは1955年のストライキを思い出させる。当時
選出されたばかりのシラク大統領はフランスの潤沢な社会福祉と息の詰まるような規制が
フランス経済の成長に影響しているとして穏健派のジュぺ首相を選び、穏やかな改革案を
提示した。ストライキが勃発してジュぺ首相は組合側に妥協し、政府の支援するパリの公
共住宅を認め、彼の改革案は挫折してクレディビリティは地に落ちた。その後の12年間、
シラク首相の下でフランスの経済競合力は次第に低下していった。

サルコジ大統領はこの事件を良く覚えているはずで、ジュぺ首相の敗退に学んでいるはず
であるが、彼はしかしもうひとつ、別のことを知っている:ストライキはフランス大統領
を罷免できない。もし、それに良く対処できれば大統領の権威を高め得る。

1981年のレーガン大統領の就任直後に、アメリカでは航空管制官の違法なストライキが起
こった。レーガン大統領は航空管制官を解雇し軍に航空管制を代替させて航空システムを
維持した。

労組からの、そうした対決に直面した大統領というのはハリー・トルーマン大統領が第二
次世界大戦終結時に炭鉱労組からのストライキに直面して以来のことであった。レーガン
大統領の毅然とした政策は成功し、レーガン政権の支持基盤の強化に結びついた。
985日出づる処の名無し:2007/11/24(土) 14:27:42 ID:mdPBjtGE
>>984 (続)
サルコジ大統領は、それらの過去の事件に学んでいるのかも知れず、フランス国内で国有
鉄道の労組への支持は少ない。フランスの一般的労働者はサルコジの勝利する可能性を見
越しているところがある。公共労組は民間の労組からの支持を得ていない。フランスの民
間企業、中小ビジネスは勤勉である。彼等は驚くような高い税金を負担し、その代償に惨
めなほど少ない(公共)サービスを得ている。

もしサルコジ大統領が一般国民の意見を動かし、このストライキの結末として成功するの
であれば、少なくともそれは変化の始まりで有り得る。そしてそれは彼の政治的な強さを
増強するものとなるであろう。

サルコジが大統領権限強化に成功すれば、それはフランスに留まらずヨーロッパに影響を
与え得るし、さらには中東にさえ影響が及び得る。イランとの長い関係の中でシラク大統
領は、それでもヨーロッパの中では最も対立的であった。サルコジ大統領はさらに強行で
有り得るだろう。サルコジ大統領の勝利は西欧のよりよい安全補償につながり得る。