ttp://www.metimes.com/International/2007/11/19/analysis_irans_secret_syrian_plan/7451/ Analysis: Iran's secret Syrian plan By OLIVIER GUITTA Tuesday, November 20, 2007
(ミドル・イースト・タイムズ)イランとシリアの秘密計画
9月6日に起こったイスラエルによるシリア空爆時間は謎に包まれていて情報が公開されない。
しかし、この事件には特異なことが幾つかあって:
1)イスラエルは以前からシリアの施設を監視し、偵察写真などをアメリカに提供してきたが
アメリカ側が緊急に施設を攻撃すべき理由が無いとして軍事行動に賛成してこなかった。
それが、9月6日になって、イスラエルが急に空爆に踏み切った理由が明らかではない。
核物質製造にまだ何年もかかる初期の原子炉を急いで空爆するというのは理解しがたい。
2)アラブ諸国がイスラエルのシリア攻撃を国連安保理などで非難するといった通常この種の
紛争が起きた場合にとるような行動を一切示していない。非難声明さえ出していないのは
大変異例で、何かの情報を得ている可能性がある。
3)シリアとイランの軍事協力は密接である。ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリーが報
じた6月26日の、シリアのミサイル施設での化学弾頭付スカッドCの火災事件という実例が
あって、死者が出ている。クエートのAl Seyassah新聞はこの事件についてイランが施設
を監督しており、事故では10人余りのイラン人エンジニアなどが死亡したと報じた。この
火災事故はイスラエル諜報機関の破壊工作では、との説もある(証拠は無い)。
4)アメリカの議員でシリア空爆事件の諜報情報ブリーフィングを受けたIleana Ros-Lehtinen
とPeter Hoekstraは10月20日のWSJに寄稿して北朝鮮とイランの関与を暗示している。
5)以上の状況から考えて、シリアは北朝鮮とイランの核開発のために、場所を提供していた
(だけ)なのではないかと推測される。別の言葉でいえば、国際的に非難の高まるイランの
核(爆弾)開発の問題に対処するために、隠れ蓑のようにシリアを使うという代替案(プラ
ンB)を進めていたのではないか。イスラエルはそれを察知して、イランの意図を暴く決意
をしたのではないか。中東で議論されているシリア空爆事件はそうした疑惑を高めている;