外交筋は「安倍氏は靖国神社に行くとも行かないとも言わない『あいまい戦術』という
かたちで靖国カードを保持していたので、中国も強く出られなかった」と解説する。
中国としては、あまり日本を刺激すると安倍氏が反中国の姿勢を鮮明にし、結果的に、
安倍氏の靖国参拝を招き、中国国内の暴動や反政府活動を誘発しかねない状況になるのを
恐れたというわけだ。
政権交代後の今月11日に北京で開かれた東シナ海のガス田開発に関する局長級協議で、
中国側は、改めて強硬姿勢をみせている。
こうした状況から、外務省内には「“親中派”の福田康夫首相に花を持たせる考えはない」
との見方も広がり始めた。外交筋は、「福田首相は早々に『靖国には参拝しない』と述べ、
靖国カードを手放しており、くみしやすいとみている」と指摘している。
ttp://sankei.jp.msn.com/politics/policy/071027/plc0710272135004-n1.htm