【WGIP】日本人の洗脳は解けるのか?【継続中】9

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121Anonym
>>118
少しだけ紹介しておきましょう。
ページと行は『閉された言語空間』の文春文庫版(1994年)です。

(p.171 7〜9行)
マッカーサーは、九月三日、一切の外国語放送の禁止を命令したが、同盟の英語放送
は知らぬ顔をしてこの禁止命令を読み上げ、そのまま平然と放送をつづけた。
(注)マッカーサーの命令とは、連合国総司令部が日本政府と大本営に対して発した
 「指令第2号」の第5部第5項のことで、その内容は「日本語以外ノ言語ニ依ル一般
 ニ対スル情報ノ為ノ一切ノ音声放送(英文では“voice broadcasts”)ハ直ニ中止セ
 ラルルモノトス」というものです。この命令に従い、翌9月4日、日本放送協会は日本語
 以外の海外放送をすべて停止しました。同盟通信社が情報発信を停止しなかったのは、
 同社の情報発信が音声放送ではなく、モールス送信だったからです。同盟が命令を無視
 したのであれば江藤の筋書きにぴったりですが、事実は違います。

(p.173 6〜8行)
さらに重要なのは、当時海外への無線通信と国際短波放送が、同盟通信社の独占事業
として認可されていたという事実である。
(注)少しでも当時の知識があれば、海外への無線通信といえば国際電気通信株式会社、
 国際短波放送といえば日本放送協会のラジオ東京が真っ先に思い浮かぶでしょう。
 同盟の独占事業というのは大間違いです。江藤はどこまで無知だったのでしょうか。
 無知ならばこのような本を書くに価しませんし、故意に誤ったことを書いたのならば
 ペテン師です。

「江藤」教の信者にとってはつらいことだと思いますが、『閉された言語空間』にはこ
のような問題点がいくつもあるのです。もし大学生の方がいらっしゃいましたら、卒業
論文のネタとしていかがでしょうか。