平壌で開かれていた南北朝鮮の経済協力推進委員会は21日、南北朝鮮を連結する鉄道の
京義線、東海線の試験運行を5月中旬に実施することで合意した。韓国の同行記者団が伝えた
。コメ支援再開問題では、北朝鮮が求めるコメ40万トンの借款方式の支援を実施する方向で
調整中だが、最終合意まで至らず、協議は22日まで延長される見通しだ。
試験運行は昨年5月に実施予定だったが、北朝鮮軍当局が難色を示して中止されていた。
今回は「5月中旬実施」で合意したが、運行に必要な軍事保障措置の内容をめぐって意見の
食い違いが残っており、実施を不安視する声もある。
コメ支援再開をめぐっては、非核化に向けた6者協議「初期段階の措置」の履行が進まず、
韓国内で慎重論が浮上。行方が注目されていた。
このほか、韓国が衣料、せっけん、靴など軽工業生産に必要な原材料を提供する代わりに、
北朝鮮が自国での地下資源開発を韓国側に保証し、採掘した鉱物などで代価を支払う経済
協力を、6月中に始める方向で調整している。
http://www.asahi.com/international/update/0421/TKY200704210242.html