徐福でPR作戦 県が「中国戦略」策定
中国との経済交流を促進しようと、県は「中国戦略」を策定した。県内に多くの伝承が残る「徐福」を
キーワードに観光客誘致や土産物などの商品開発を進めるほか、県産品の輸出拡大や中国の
次世代リーダーとの関係構築を図っていく。
北京五輪(2008年)、上海万博(2010年)を控える中国の経済成長は当面持続するとみられており、
県は経済交流を拡大する好機ととらえて本年度から4年間の重点施策をまとめた。
観光関連では、4月中旬に「佐賀徐福プロジェクト推進協議会」を設立。菓子組合や旅館組合など
17団体が集まり、徐福にまつわる県内観光地の売り込みや土産物、食事メニューなどの開発に取り組む。
中国人にとって徐福は歴史ロマンをかき立てる人物で、認知度はかなり高いという。九州を訪れる
中国人観光客は多いが、県内の宿泊数は年間約1200人(2005年)にとどまっており、徐福との関連を
アピールして長崎県や大分県などに流れている観光客の取り込みを狙う。
県産品の市場開拓では県産農産物の認知度向上を目指し、中国で、日本料理シェフ志望者向けの
スクールや県産食材を紹介するセミナー開催などを計画している。
中国との経済交流を拡大するには人脈が重要な鍵となるため、支援策として古川知事の中国訪問も計画。
政府の指導者として期待される次世代リーダーと交流を深め、友好関係を築いていく。
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