かあ

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454日出づる処の名無し
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Geopolitical Diary: A Strategic Arrest in the U.S.-Iranian Covert War
May 03, 2007 02 00 GMT

STRATFOR:イランの元核問題交渉代表の逮捕と、西欧・イランの諜報戦争

イランの元核問題交渉代表であるHossein Mousavianが水曜日に自宅で逮捕された。
容疑は安全保証関連の情報を「西側エージェントとの間で情報交換した」というもの。
ペルシャ語の通信社、Farsが報道した。

これは、エジプトの紅海リゾートで開催される国際会議のタイミングを読んで注意深
く計算されたアメリカに対する諜報戦争の、イラン側の一手である。

Hossein Mousavianは元ドイツ大使、イランの最高国家安全保障評議会(SNSC)外交担
当書記、イラン核問題交渉代表を歴任し、SNSCの職を辞して以降はテヘランのシンク
タンクである戦略問題研究所の所長となり、ラフサンジャニとの親密な関係で知られ
る。彼の逮捕はAli LarijaniのSNSCのHassan Rowhani交替とともにイラン国内の権力
闘争の一部である。

西欧とイランの諜報戦争は近年激しさをましており、アメリカの元FBI職員がイラン国
内で拘束され、アメリカはイランの革命防衛隊の5人をイラクで拘束し、イスラエルの
モサドはイランの核物理学者のArdeshir Hassanpourを暗殺し、これに対抗してイスラ
エルの在欧州防衛代表をイランがパリで暗殺し、英兵15人の拘束があり、このときバク
ダッドで拘束されたイラン人高官が英兵人質解放に伴って開放されている。イランから
最近3人の高官が西側に亡命している。

Hossein Mousavianは有名な政治家でありシンクタンク代表として多くの外国への訪問や
西側諸機関との交流があり、イランの諜報機関は彼がアメリカ側の諜報機関に通じてい
るとした。彼の逮捕はラフサンジャニにとって打撃となり、西側の外交諸機関にとって
もマエナスであろう。この逮捕のニュースがイランの国営通信、IRNAに報じられている
ことからみても、この事件がSharm el-Sheikh会議でのイランンとアメリカの交渉に向け
たメッセージであることは明らかである。