>>124 これで最後、同じく2006年03月26日の書き込みより。ズレてたら御免。
ついでに中国の景気動向を概観しておこう。
中国政府が公式発表したGDPには意味がないので、ここでは日本政府による日中貿易の数字を目安にする。
90年代の数字は省略するが、前半は概して高い成長率だが、後半は一転して低い成長率となり、
中国経済といえど、アジア通貨危機と無縁ではなかった事がわかる。
特集:中国経済への素朴な疑問
http://tameike.net/pdfs2/tame141.PDF 特集:中国経済への深まる疑問
http://tameike.net/pdfs2/tame151.PDF (単位:千ドル、%)
年 輸 出 前年比 輸 入 前年比 合 計 前年比 バランス
2000 30,427,526 30.4 55,303,392 29.0 85,730,918 29.5 -24,875,866
2001 31,090723 2.2 58,104744 5.1 89,195,467 4.0 -27,014,021
2002 39,865,578 28.2 61,691,604 6.2 101,557,182 13.9 -21,826,026
2003 57,219,157 43.5 75,192,802 21.9 132,411,959 30.4 -17,937,645
2004 73,832,952 29.0 94,214,984 25.3 168,047,936 26.9 -20,382,032
2005 80,362,967 8.9 109,024,393 15.7 189,387,360 12.7 -28,661,426
両方の数字を比べてみると、アジア通貨危機を脱した中国経済は99年、2000年と成長し、
2001年に一旦落ちるものの2002年、2003年は順調な成長をみせている。
それにともなって、定常的に続いていた資本逃避が2002年からは流入に変わっている。
しかし2003年をピークに経済成長が減速を始め、2004年上期、2005年上期には、再び資本逃避がみられる。
2005年通期の国際収支は5/20に中国政府発表されるが、他国の信頼できる各種の統計と突き合わせて、
中国経済の真の姿を類推するには、それからしばらくかかろう。いずれにしても2004年から中国経済が減速を始め、
2005年から資本逃避が再び始まっている事は、ほぼ間違いないように思う。