遅くなりまつた。もう昨日のこととなってしまい、報道にも2、3記事が上がって
ますが防衛シンポでの太郎の講演について報告させていただきます。
ただし、録音なしのメモ書きから起こしてるので、太郎の発言を正確に
書き起こしたものではなし、要約しまくり。そして漏れの思い込みや聞き違い
ありまくりなことを承知の上で賞味してくれろ。
司会者の紹介を受けて、いつもの黒ファイルを携えた太郎登場。
壇上の日の丸に一礼。講演スタート。
今回は京都防衛協会青年部の主催とのこと。以前は年配の人ばかりだったが、
最近は若い人が防衛に興味を持っているということで非常に良いことだと思う。
当選して防衛部会に参加した頃は、私が一番年下で若い奴はいなかった。
麻生太郎、石破茂といえば「右翼」。それが最近は穏健中道派に格下げになった。
一年生の中にも随分勇ましいのがいる。
いつ頃から世の中が変わってきたかといえば、小渕内閣の時に不審船を撃沈したのが
一つのきっかけではないか。その他にも金正日(しょうにち)のミサイルや、
中国の江沢民の訪日失敗で国民感情が刺激された。ジャパンパッシングや、
クリントンが親子3人で中国に滞在したりとか。
日本はその間、1920年代に経験して以来の資産デフレに伴う不況を15年間も
経験してきたが、存命している経験者ゼロの中で、GDP等を維持して乗り切ってきた。
「俺たちはがんばったんだ」という自信が生まれ、ただじっとして周りに頭を
下げ続ける必要はないんじゃないかという意識のめざめ、あるいは蘇りがあった
のではないか。私はこれはまともな変化だと思う。
今日は、京都防衛協会は青年部で成り立っているということに興味を持って来た。
京都といえば、一千年の間天皇陛下がいらした所。陛下がいるということは、
その権威を求めて権力者が集まった。権威と権力は違いますからね。
京都の人々はどの権力につくか見極めて生き延びる訓練を受けてきたと言える。
防衛や抑止意識と関係があるかもしれない。心から敬意を申し上げる。
40数年前、ユダヤ人の作家が書いた本で「日本人は水と安全はタダと思っている」
と書かれた。今はどうか。ミネラルウォーターなんか、これ、石油より高けぇんだから。
(シンポジウムのサブタイトル「安全は空気どすか?」から)では空気はどうか。
精密機器工場のクリーンルームで使えるような空気は機械を使って作る。
もう少しすると、中国から黄砂が飛んでくる。ゴルフ場なんか一晩で一面まっ黄色になる。
黄砂だけでなく有毒物質も運んでくる。これで空気は安全と言えるか?とんでもない。
水も空気も安全もタダじゃない。努力をしなければいけない。
抑止力は持っているだけじゃなく、「いざとなったら使う」という国民の意思統一が
されてなければならない。「プラハの春」でチェコは抗戦の歴史がないからソ連に
侵攻されてしまった。ハンガリーがそうならなかったのは、徹底抗戦の歴史を持って
いるから。
そして、もう一つ大切なのは(抑止力の保有と国民のコンセンサスの)両方を
相手の国に知らせておくこと。イランが兵隊を解雇したのを見て、戦う意思がなく
なったと見られて、イラクに攻められた。フォークランド紛争も、英国が航空母艦を
廃棄したのを見て、アルゼンチンが侵攻した。どちらも大きな犠牲を生んだ。
日本の防衛力は向上している。
(外相として)イラクに行った時、現地での自衛隊の評価は非常に高かった。
脱走兵ゼロ、婦女暴行ゼロ、無銭飲食ゼロ。三つともないのは日本の自衛隊だけ。
二十歳ぐらいの若い隊員たちなのに。
小泉首相に阿佐ヶ谷での解団式には是非言ってくれと。私がお供しますからと。
みんないいツラしてたよ。いいツラした若者がいっぱいいることが新聞に出ない。
まともでないのばっかり出る。そんなのは1割。9割以上はまとも。そういうのが
日本の国力、国威、ブランドを上げている。
(日本の防衛について)課題・問題と考えていることを3つ。
1つはPKO。今まではみんな仲良くという立場で日本もやってこれた。
日本の経済力は巨大な力。中央アジア三カ国と三重県が同じ。
アフリカ53カ国と韓国が同じ。日本がどれだけの力を持っているか分かると思う。
日本はこの力で何をやるのかが問われている。
イギリスのBBCで、世界の3万人以上の人を対象にしたアンケートで、
世界に一番貢献している国は日本という結果が出た。
なぜ日本の新聞に載らないのかね?不思議と思うよ。
2つめは集団的自衛権。日米同盟は大切。商売をやってる人は分かると思うが…
商売をモノ売って終わりと思ってるのはこれはバカだよ。商売は手形が落ちて、
自分の手元にお金が入って初めて成立する。ちゃんと手形が落ちるかという
のは信頼関係。同盟も同じ。普段からの人間関係が大切。
日本がやられてる時はアメリカさん助けてください、でもアメリカがやられてる
時は日本は逃げるよってのは通るか?男性の人、女性と大阪あたりに行って、
コレっぽい人(人差し指で頬を切る動作)…コレっぽいとやって通じるのは
日本だけだけど…に絡まれた。どうするか。男としては一応女性を背にやって
向かわにゃならんでしょう。お金も女房もみんなあげます、私だけ助けてっ
てんじゃ、渡世はできん、世渡りはできないと私は思いますなぁ。
>>309 thx! すごいまとまってて読みやすかったです。
連投規制回避
紫煙。続きよろしくです。
3つ目は平和構築。
防衛と言うとドンパチの話ばっかりになりがちだが、ドンパチの後が大切。
イラク戦争はそれで苦労している。日系人の顧問(?)の意見を取り入れて
効率を考えて短期間にやったけど、その後が大変になっている。
官僚をゼロから作るような話だが、日本の力を使って何ができるか?
カンボジアでは、クメールルージュの裁判を日本人が行ってやってる。
民法、民事訴訟法、日本の法務省から人が行って作っている。
地方自治なんてものをゼロから理解してもらわないといけない。総務省の
地方自治大学校に人を呼んで、そこで学んだ人たちが自分の国に広めている。
日本が明治時代に受けていたことを今、返している。
こういうことを教えるのは大変、金もかかる。これを日本がやる。
ドンパチは他のフィンランドなどのプロにお願いして、日本はこういう
ことで貢献する。国連からも期待されていて、来年度予算に計上している。
皆さんが思っているより日本の評価は高い。
最も日本が変わったのは、国際社会の中での地位、評価。
あまり言葉には不自由しないので、外国人とよく話をしていると、率直に
日本の協力を求められる。実にストレート。
防衛だとか抑止だと言うと、みんなえらくマジメに考えてやるけど、
大切なのは日本のゼニ。そして、マジメなだけでなく文化もある。
文化と言うとまた能だとか歌舞伎だとか分かっていないのに分かったふりして
話したりするけれど、これはいわゆるわけぇ人の話。外国で日本語を
学ぶ人が増えている。それもガキが多い。理由はテレビゲームの攻略本を
日本語で読むため。テレビゲームが分からない人は孫にでも聞いてください。
Jポップ。椎名林檎や宇多田ヒカル…これもわかんない人は話になんないけど…
この歌を日本語で歌う。我々がエルビスの歌を英語で歌っていたのと同じ。
…エルビスなんて言ってるのはもう終わってる人だけど。こないだまで
首相してた人は歌ってたけど…。今アメリカに住んでるヨシキに、
現地の青い目の外国人が日本語で声をかけている。今こういうことが起こっている。
言葉には力がある。日本の文化として広まっていく。日本の文化に
勤しんでる、楽しんでるということも防衛に繋がるのではないか。
今日はこの後、北九州に行かなければならない。選対本部長なもので…。
今日、会場に来ているヒゲの佐藤さんの得票率が多いと、それも相手国への
メッセージとなるかもしれない。
講演終了。主催者より花束と記念品の贈呈。
満面の笑顔で花束を掲げる太郎。最後、客席に向け、目の上に手を翳して
「よ!」というような仕草。カッコよす。あんたは日活のスタァなのかと…。
また日の丸に一礼して太郎退場。
とまあこんな感じですた。
総裁選の演説などで繰り出したお馴染みのエピソードがありつつ、
「日本って実は大したもんなんだぜ?わけぇ奴らだってな」
という考えがベースとして感じられ、聞いてて元気になる講演でした。
冒頭に書いた通り要約しまくり。そして多分間違いありまくり。
>>276の報道にあった発言は正確に覚えていないので検証不能ですが、
発言内容としては間違ってないかも。
できるだけ太郎節を再現しようとしたけど、返って分かりにくく
なってしまったかも。長々とスマソ。
途中、支援してくれたにも関わらず、連投規制に阻まれて
携帯に飛ばしてカキコしますた。お待たせしてこれまたスマソ。