>>218 判るだろうと思って書かなかったが、室町以前に武士が意味もなく農民を殺して、農民が無抵抗、
なんてありえないよ。
そもそも、平安期に登場した武士は、武装農民に毛の生えたようなもんだ。
鎌倉時代に、御家人と農民で微妙に身分の壁が出来つつあったが、
その末期においても、御家人ではなく悪党出身の楠木正成や、伯耆の豪商だった名和長年が、
1軍の将として立って、配下に兵士が集まっているんだぜ。
室町時代は、さらにヒドイ。
当時の軍の大多数は足軽と呼ばれる半農半兵の歩兵で、いわゆる武士も、農繁期には農業の
手伝いをすることもあった。
極端な例を出せば、長宗我部氏の一領具足と呼ばれる兵士は、普段は農作業に専念し、
農作業をしている時も、常に一領(ひとそろい)の具足(槍、鎧)を田畑の傍らに置き、
領主からの動員にそなえていた。
強いて言えば、安土桃山時代の刀狩をした後くらいか?
もっとも、ほんの十年前には部下の兵士として肩をならべて戦った農民を殺す武士がいるとも思えんがな。