「日本軍の化学兵器引き渡し文書発見」・・・はガセだった

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28日出づる処の名無し
>>1のサイト更新されてるね。

補記2:
その後、さる研究者の方から、正論記事で紹介されている以外の兵器引継書の
コピーをいただきました。原本はいずれも山形のシベリア史料館に保管されて
いるものです。目録すべてに目を通しましたが、いずれも化学兵器の記載はな
かったことをご報告いたします。(2006.7.18)
29日出づる処の名無し:2006/07/22(土) 20:39:02 ID:9HSPan5u
もういっちょ。

補記3:
正論八月号で触れられている山砲弾の“カ”と“異式”云々について補足します。
著者の水間氏は、第一軍の兵器引継書に記載の「四一山砲カ弾」「九四山砲カ弾」
について、「化学弾」の“カ”であるとしていますが、これは間違いで、「火焔
弾」の“カ”ではないかという指摘は本文でご覧の通りです。他の部隊の兵器引
継書でも、品目に「火焔弾」と「カ弾」の両方が記載されている例はありません。
ただ、「四一式山砲榴弾カ」については、腔発防止などの理由で制式図面を変更
して「加修」を行ったものを意味するのかもしれません。
また「異式擲弾筒」など、兵器名に“異式”の名称が冠されたものは、戦利品な
どで制式兵器ではないが、運用上使用を許可されたものを言います。戦利品でも
国軍兵器として制式に使用する場合は準制式の手続き(例えばチェッコ機銃を「智
式軽機関銃」)がとられ、員数表に記載されるのが日本陸軍の運用でした。ですか
ら“異式”兵器は、日本陸軍では表外の存在になりますが、終戦時に引継品目と
して出現したわけで、これも化学兵器とは無関係であることをご報告いたします。
(2006.7.21)