>>119 金英男さん拉致の船操縦、元工作員が関与認める 読売 06月13日 16時3分
ttp://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060613i4w7.htm 【ソウル=中村勇一郎】横田めぐみさんの夫の可能性が高い韓国人拉致被害者、金英男(
キム・ヨンナム)さんを拉致したとされる金光賢(キム・グァンヒョン)・元工作員(68)が、ソウル
市内で読売新聞の取材に応じ、「(金英男さんを連れ去った)工作船を操縦した」と述べ、拉致
事件への関与を改めて認めた。
韓国捜査当局によると、金元工作員は、朝鮮労働党の工作機関「作戦部」に所属し、1980
年6月、工作船から上陸しようとした韓国北西部の海岸で、韓国軍に逮捕され、その後釈放さ
れた。
日本政府が97年、横田さんの拉致事件を認定したことを受け、韓国の国家安全企画部(現
国家情報院)が行った再聴取で、78年8月に韓国南部の仙遊島で行方不明になった金英男
さんについて、別の工作員2人と拉致したと供述した。
金元工作員は現在、韓国で結婚し、韓国政府からあっせんされたソウル市中心部の銀行で
、事務補助員として働いている。
作戦部については、北朝鮮の東海岸と西海岸から出発する2種類の工作船があったと証言
。西海岸の船は韓国、東海岸の船は日本での拉致事件に利用されていた。
さらに、「工作員は『案内員』と呼ばれ、拉致の実行から北朝鮮へ連れて行くまでの食事やト
イレの世話などを担当した」と語った。番号で呼ばれていた案内員は、互いに本名を知らなか
ったという。
その上で、「(金英男さんを拉致した)工作船を操縦した」と関与を認めたが、「自分は仲間の
案内員が金英男さんを連れ去るまで、船内で待っていた。案内員から説明はなく、何が起きて
いたかよく分からなかった」と話し、被害者が金英男さんだったことは後で知ったとしている。
金元工作員は、金英男さんの家族に対し、「工作機関に所属していたことを申し訳なく思う」
と謝罪しながらも、「拉致を実行したわけではなく、その時の状況ではどうしようもなかった」と
釈明。「会っても助けにはならない。心を痛めるだけだ」と、面会の意思がないことも明かした。
作戦部は、北朝鮮で横田さんを目撃したと証言した元工作員の安明進(アン・ミョンジン)氏
も所属していた。