>>301 地村さん、子供帰国丸2年でコメント 保志さん心境複雑 福井新聞 05/22 19:45
ttp://www.fukuishimbun.co.jp/topics.php?code=12754 拉致被害者の地村保志さん(50)、富貴恵さん(50)夫妻=小浜市=と、蓮池薫さん(48)、
祐木子さん(50)夫妻=新潟県柏崎市=の子供計五人が北朝鮮から帰国して二十二日で丸
二年になったのを機に、地村さん、蓮池さんが拉致問題の早期解決を訴えるコメントを出した。
地村さん夫妻の子供三人は、昨年四月から新しい職場や学校に進み、日本の生活に着実に
なじんでいる様子。しかし、拉致問題が一向に進展しない中、保志さんのコメントからは、一家
の複雑な心境がうかがえた。
小浜信金に勤める長女恵未さん(24)は、総務部で機械管理や職員のスケジュール管理な
どを担当。専門用語を交えた電話もスムーズに応対できるようになった。「よく気が付き、仕事
への責任感が強い」と上司の評価は高く、本人も「毎日の仕事が楽しい」と話しているという。
今年に入ってマイカーを手に入れ、五月の連休には仕事だった保志さんを除く一家四人が、
恵未さんの運転で新潟県柏崎市の蓮池さん一家を訪問。近況を語り合ったという。
福井大工学部機械工学科三年の長男保彦さん(22)は、平日はびっしり詰まった授業や実験
の準備に忙しい毎日を送っている。同大教務課によると「まじめにコツコツ勉強しており、順調に
単位を取得している。チューター(個人指導員)の力を借りなくても、講義を理解できているよう
だ」という。昨年は実家に親友を連れてきたこともあるというが、最近は忙しくてなかなか帰る時
間がないようだ。昨夏には車の運転免許を取得した。
若狭高三年の二男清志さん(18)は、明るい性格でクラスの人気者。部活には所属していな
いが運動神経が優れており、鉄棒のけ上がりなどを軽々とこなす。卒業後は、朝鮮語を生かし
た外国語大学などへの進学を考えているという。 (つづく
>>328 保志さんの父保さん(79)は「(三人が元気なのは)皆さんに十分すぎるほど支援していただ
いたおかげ。帰ってこない人のことを思うと申し訳ないぐらい」と恐縮し、富貴恵さんの兄浜本
雄幸(77)さんも「想像以上に早く日本の生活に溶け込んでくれた。だがほかの被害者の方々
に進展がみられない中、素直に喜べない複雑な心境に変わりはない」と表情を引き締めた。
保志さんは、帰国がかなっていない被害者家族に配慮して会見は開かず、市支援室を通じ
てコメントを発表。「子供たちの明るい笑顔を見るたびに喜びを感じる」とする一方「いまだ帰国
実現を果たせず必死の救出運動を繰り広げられている被害者ご家族の心痛を察すると心が痛
みます」とつづり、拉致問題へのさらなる支援を呼び掛けている。