【極東】北朝鮮総合スレ(旧北朝鮮実況)part959

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300日出づる処の名無し
産経抄  04月29日
ttp://www.sankei.co.jp/news/060429/morning/column.htm
 日本がこれほど鮮やかな“外交力”を示したことがあっただろうか。しゃんと背筋を伸ばし、言
うべき主張に過不足がなく、相手の心をぐっとつかんで離さない。米国議会で毅然(きぜん)と
語る日本人女性に、多くの米国人が共感を覚えたに違いない。
 ▼二十九年前、十三歳の長女を北朝鮮に拉致された母、横田早紀江さん(70)のことだ。過
去の取材でも、これほど説得力ある証言者を小欄は知らない。彼女のように気品の中に迫力
をもつ外交官がいたら、戦後日本の地位も違っていたのではないかと思う。
 ▼北朝鮮の将軍様はいまになって、「とんでもない女性を敵に回してしまった」と後悔している
だろう。悲しいことにその母の強さをつくったのは、ほかならぬ金正日総書記本人ではないか。
平凡で幸せな家庭から愛(まな)娘を奪われ、北で助けを待つ彼女を思う母を強くした。
 ▼「四半世紀を超え、どの親も老齢のため、残された時間は多くありません」。早紀江さんの
証言は感性に訴えるだけではない。「全世界の自由を愛する国民の総意で、『怒っている』と
北朝鮮に態度を示していただきたい」。ダメな為政者たちに「時代のけじめ」を迫っていた。
 ▼スミス議員は「サミットはその絶好の機会だ」とブッシュ政権の尻をたたいた。新潟市内の
拉致の現場を視察したシーファー米大使が、大統領をも動かした。早紀江さんらと大統領との
面会ほど力づけられるものはない。
 ▼北が拉致を解決せず、ミサイル開発をやめないなら日朝首脳が合意した「平壌宣言」を見
直せばよい。警察は北を支援する団体のどんな法律違反も見逃すな。「すべての被害者を助
け出し、これからの人生を自由の地で過ごさせてやりたい」。早紀江さんのことばが胸を刺す。
301日出づる処の名無し:2006/04/29(土) 14:44:31 ID:OE/2yQQI
北國新聞コラム:時鐘  04月29日
ttp://www.hokkoku.co.jp/jisyoh/hjisyoh.htm
 北朝鮮の金正日総書記は聞いたのか。拉致実行の工作員らの耳には届いたのか。米議会
での横田早紀江さん証言が終わって、思うことである
「救う会」の島田福井県立大教授も「金正日を取り巻く人々に言いたい」と陳述書で述べた。「
すべての被害者を助け出し、これからの人生を自由の地で過ごさせてやりたい」。家族の心か
らの願いだと、早紀江さんは締めくくった。米国民の胸に響いたに違いない
拉致をサミットの議題にするようにと、米議会は動きだした。ブッシュ大統領との面会もセットさ
れた。公聴会証言は米国民へのアピールの場だったが、本当に聞かねばならないのは北朝
鮮の首領(ドン)とその盲従者たちであるのは言うまでもない
陳述では「寺越事件も拉致と認定すべき」と述べられた。証言は、訴える力を奪われた人々の
声である。安否不明の曽我ミヨシさん、宇出津事件の久米裕さん。だれもが、めぐみさんのよう
に、拉致船内の壁をかきむしって「助けて」と叫んだに違いない
小泉首相はどう聞いたのか。家族会任せにせず、悲しみと怒りを世界に発信し続けなくてはな
らないのは日本政府なのである。