【極東】北朝鮮総合スレ(旧北朝鮮実況)part952
http://tmp6.2ch.net/test/read.cgi/asia/1141997797/286 ミュージカルで北の人権蹂躙描写−韓国 世界日報 03/17
ttp://www.worldtimes.co.jp/w/korea/korea2/kr060317.html 強制収容所が舞台「耀徳ストーリー」
北朝鮮の強制収容所の一つで、かつては帰国事業の際に在日朝鮮人の夫とともに
北朝鮮に渡った日本人妻なども多数収容されていたといわれる耀徳収容所(咸鏡南
道)をテーマにしたミュージカル「耀徳(ヨドク)ストーリー」が、韓国で絶賛上
演中だ。脱北者出身の若手監督によるリアルな演出や韓国政府による台本変更の圧
力など話題性にも富んでいるが、何よりも見る者に、北朝鮮で現在も繰り返されて
いる人権蹂躙(じゅうりん)の実態を伝えており、「北の悲惨な現実を芸術に昇華
させた画期的公演」(朝鮮日報)とメディアも激賞している。今夏以降、日本や米
国での海外公演も行うという。
(ソウル・上田勇実)
監督「赦しの精神で南北一つに」
政府から台本変更の圧力も 夏以降、日本や米国で公演へ
「神様、南朝鮮(韓国)にだけ行かないで、共和国(北朝鮮)にあるここ耀徳を
お助けてください。神様、どうかこの地に来りませ」
これは、一方的に犯罪者扱いされ、常識を逸脱した過酷な重労働や非人道的な暴
行、正当な理由なく行われる銃殺などに苦しむ囚人たちが、自分たちの切実な思い
を託して歌う「耀徳ストーリー」の一場面である。俳優たちによる迫真の演技と観
客席を圧倒する音楽、各種の舞台効果などで、見る者の心を締め付ける。公演後、
観覧者たちは口々に「北の惨状がよくわかった」と語った。
物語は、主人公である美貌(びぼう)の踊り子が、朝鮮労働党幹部である父のス
パイ容疑で一家ともども収容所に送られるところから始まる。収容所の所長から暴
行され身ごもりながらも、その子を生かそうと必死で生き抜く。やがて生まれた息
子と共に生き地獄のような収容所を脱出しようとするが……。 (つづく
>>29 同ミュージカルの原作・演出は脱北者出身の鄭成山監督(36)。平壌演劇映画
大学を卒業して映画を作ったが、韓国の放送を聴いたことが発覚し、政治犯収容所
に三年間収監された経験を持つ。一九九五年に韓国亡命してからは、日本でも話題
になった「シュリ」「共同警備区域JSA」のシナリオ脚色も手掛けている。しか
し、そのことが北朝鮮当局を刺激し、四年前、父親が政治犯収容所で公開処刑され
た。この出来事がきっかけで洗礼を受け、収容所をテーマにした作品を作ろうと決
心するに至る。
「初めは親兄弟を迫害した北朝鮮独裁者に石を投げる心情で始めたが、ミュージ
カルを作っていくうちに赦(ゆる)しと愛に変わっていった。無条件に北を恨むよ
りは、赦しを通じて南北が一つになれたらといい思う」(鄭監督)
作品は単に収容所の窮状を訴えるにとどまらず、踊り子が自分を孕(はら)ませ
た収容所所長を許す場面などを通じ、人権を弾圧する北朝鮮当局や、こうした問題
に無関心な韓国政府に対する「赦しと愛」というメッセージも込め、作品を一段階
高いレベルに昇華させている。
北朝鮮の体制批判にもつながるミュージカルが、三年の準備を経て公演にこぎつ
けるまでには紆余(うよ)曲折もあった。収容所の悲惨な実態の暴露が度を超えて
いるとし、韓国政府関係者が台本の内容を和らげるよう求めてきた。その一方で、
ミュージカルに北朝鮮の歌や国旗を登場させるのは国家保安法違反となる恐れがあ
ると、法的処罰をにおわせてきた。監督の携帯電話には、「上演すれば貴様の両親
のように貴様をたたき殺す」といった脅迫のメッセージも届いたという。 (つづく
>>30 またマスコミを通じてミュージカルの内容が知られるようになった後、スポンサ
ーの契約キャンセルが相次ぎ、上演が決まっていた劇場から突如の取り消し通告も
あった。結局、無条件に資金的バックアップを買って出たノルウェーの企業や米人
権団体の支援などに支えられ、公演実現に至っている。
先日、本公演に先駆けて行われた公開リハーサルを観覧した最大野党ハンナラ党
の朴振議員は、「これまでにも北の人権問題が提起されたことはたびたびあったが
、これほど深く人々の心を揺さぶるものはなかったのでは。この作品をきっかけに
、北の人権蹂躙を糾弾する映画や演劇などがどんどん出てくると思う」と述べた。
鄭監督は記者会見でこう訴えている。
「このミュージカルで描かれているのは他人の話ではなく、韓半島に住む私たち
自身の問題だということを伝えたい。北朝鮮の人口は二千二百万−二千三百万人と
されているが、いま実際には千七百万−千八百万人しかいない。もうこれ以上、北
の同胞が殺され続けるようなことがあってはならない」
同ミュージカルは来月二日までの期間、月曜日を除き毎日、ソウル市瑞草区にあ
るソウル教育文化会館で上演されるが、主催者によると、国内地方公演を終えた後
は、今夏以降をメドに日本、米国で字幕付きの海外公演も準備中とのこと。北朝鮮
の人権問題に対する国際社会の関心は、一段と高まりそうだ。