北朝鮮船:昨年の境港入港、114隻減る 貿易額も前年比23%減 /鳥取
毎日鳥取 3月4日
ttp://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/tottori/news/20060304ddlk31020466000c.html ◇保険未加入で
カニ類などを積んで昨年、境港(境港市)に入港した北朝鮮船は193隻と、前年より
114隻も減少したことが神戸税関境税関支署の調べで分かった。管内全体の輸出入
総額は、938億3100万円(前年比4・3%増)と過去最高を記録する一方、北朝鮮と
は19億3900万円で前年より23%も減少。保険未加入の外国船入港を禁止する改
正油濁損害賠償保障法の昨年3月施行を受け、大半が未加入の北朝鮮船が直撃を
受けた格好だ。
北朝鮮船の入港隻数は京都府・舞鶴の252(前年比105隻減)に次いで全国2位。
北朝鮮は、同法による減少分をカバーするため、約50隻の中国船をチャーターしたと
いう。同支署によると、北朝鮮船はその後、保険加入が進んでおり、昨年10月には
マツタケ運搬のため月間では過去最高の54隻が入港。今年の入港は増加に転じる
見込みという。
管内の輸出総額は、経済成長が続く中国やシンガポール、台湾などへの自動車用
の鉄鋼、電化製品説明書用の紙類、テレビ・パソコン用の非鉄金属の伸びに支えられ、
469億1000万円(同10・7%増)と過去最高となった。輸入総額は紙原料のウッド
チップ、マッサージ機などを中心に469億2100万円(同1・3%減)で、好調な輸出が
貿易を引っ張った形だ。
北朝鮮への輸出額は中古自転車やカニ餌など3億4400万円(前年比35・7%減)
で、国別で16位(前年11位)。輸入額は豊作だったマツタケやベニズワイガニが中
心で15億9500万円(同19・7%減)の10位(同7位)だった。【小松原弘人】