【極東】北朝鮮総合スレ(旧北朝鮮実況)part940

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92日出づる処の名無し
http://tmp5.2ch.net/test/read.cgi/asia/1135941683/75-77
独裁者の秘密を徹底検証 ドキュメンタリー金正日 第2回   BNN 01/04 00:00
ttp://www.bnn-s.com/bnn/bnnMain?news_cd=H20021022974&news_genre=17
文: 惠谷 治
 第1部 金正日の出生の秘密を暴く
 白頭山密営での誕生神話(その2)
 金正日が満40歳になるという前日の1982年2月15日、朝鮮労働党機関紙『労働新
聞』は、「金正日同志に朝鮮民主主義人民共和国英雄称号を授与することについて
」という中央人民委員会の政令を掲載した。
 「金正日同志は、抗日の血のにじむ闘争の日、白頭山の密営で誕生し、革命の峻
厳な試練を体験して成長、早くから主体の革命偉業を最後まで遂行する大きな志を
抱いて、革命活動を開始し、党と革命、祖国と人民の前に不滅の功績を積み上げた」
 政令に述べられている授与理由のなかで、金正日の生誕地が中朝国境に聳える白
頭山の密営(アジト)であることが、初めて公表された。それまでは、金正日の出
生地はソ連という噂は囁かれていたものの、具体的な状況は不明だった。しかし、1
982年以降今日まで、北朝鮮では金正日の出生地は白頭山麓とされ、金日成も回顧
録では真実に目をつぶり、捏造された公式見解に従ったのだった。
 今や、金正日の後継者問題が取り沙汰される時代であるが、金日成の後継者とな
った長男誕生の真相は、依然として解明されていない。
 私は金正日の生誕神話を暴き、その生い立ちを確認するため、過去15年間、北朝
鮮、韓国、中国、旧ソ連・ロシアを訪れ、また欧州まで足を伸ばして関係者に会い
、各地で貴重な証言や1次資料を入手してきた。そして、入手した史料などを基に
、金正日誕生の経緯について最新情報を加えながら、これまでそのつど書き直して
きた〔『金日成の真実』(毎日新聞社、1993年)、『金正日・北朝鮮、権力の実像
』(時事通信社、1995年)、『北朝鮮解体新書』(小学館、1997年)などを参照〕。 (つづく
93日出づる処の名無し:2006/01/07(土) 13:06:44 ID:chTjwtd+
>>92
 しかし、金日成自身が金正日の誕生について書いた『世紀とともに』第8巻が、19
98年に出版されて以後、私はその記述を詳細に検討する時間を見つけることができ
なかった。金日成の回顧録を読み解くためには、1930年代の中国共産党抗日バルチ
ザンの組織や構成員、また、満洲の地理などの知識がなければ困難であるが、よう
やくその検証を終えることができた。
 金日成の回顧録(最終的な公式伝記)である『世紀とともに』の記述は、年代を
追っているような体裁をとられ、基本的には金日成の回想を忠実に反映しているよ
うに思われる。しかし、回想自体が捏造や誇張である場合も多く、また、ゴースト
・ライターや編集者たちが、年代や場所を特定しないで回想を挿入するような形で
、他の歴史的真実を剽窃したり、「首領さま」の言行録に他の歴史的事実を混入し
て、真実を覆い隠すような編集努力がなされている。
 こうした点に留意しながら、『世紀とともに』の記述を中心にして、中国や旧ソ
連の史料、日本植民地時代の文献や旧満洲国官憲の機密報告、金日成の部下や漢人
隊員たちの証言などによって、事実を検証しながら金正日誕生の真相を明らかにし
たいと思う。
 金正日出生の秘密を明らかにするためには、金日成に従っていた抗日パルチザン
活動を展開していた金正日の生母である金正淑の行動、特に金日成とともにソ連に
脱出した経緯を詳細に検討しなければならない。そのためにも先ず、あまり知られ
ていない金貞淑の生涯を概観し、金日成との間に金正日が産まれるまでの軌跡を詳
細に紹介することにしよう。
 写真の金貞淑(左)と1997年に北朝鮮で発行された伝記『朝鮮の母、金正淑女』
に掲載されているイラスト化された金貞淑(右)。左の写真の撮影年は不明だが、
朝鮮解放後に撮影されたものであり、金貞淑が30歳前後のときと推測される。(つづく)