【極東】北朝鮮総合スレ（旧北朝鮮実況）part940

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愛媛新聞社説：拉致実行犯特定 全容を解明する突破口とせよ　　01月09日
ttp://www.ehime-np.co.jp/rensai/shasetsu/ren017200601094076.html
　一九七七年に横田めぐみさんが拉致された事件の実行犯として、別の拉致事件で
国際手配中の北朝鮮元工作員・辛光洙（シングァンス）容疑者が浮上した。
　拉致被害者の曽我ひとみさんが、辛容疑者から直接聞かされたと証言していたこ
とが分かったものだ。
　また七八年に起きた地村保志さん夫妻、蓮池薫さん夫妻の拉致事件で、警察当局
は辛容疑者と「朴（パク）」と呼ばれる工作員の二人がそれぞれ実行犯に加わって
いたと特定した。事情聴取に対し地村さんらが証言した。
　これまで明確でなかった複数の事件の拉致実行犯を特定できた意味は大きい。警
察は国外移送目的略取容疑で詰めの捜査を行い、国際手配する方針だ。これを足が
かりとして徹底捜査を進め、一連の事件の真相究明にあたってもらいたい。
　今回、浮かび上がった辛容疑者は、これまでも関与がとりざたされたが、直接的
な証拠に乏しかった。八〇年に宮崎県で起きた原敕晁さん拉致事件の主犯格とみら
れ国際手配されたが、それも、旅券法違反容疑などで二〇〇二年になってのことだ
った。
　七一年から工作員活動をしていた辛容疑者は、平壌でめぐみさんと曽我さんの教
育係を務めた。八五年に韓国でスパイ容疑で逮捕され死刑判決を受けたが、恩赦で
釈放となった。このとき日本の警察に事情聴取の機会があったのに実現できず、捜
査に悔いを残した。反省すべきことの一つだ。 　(つづく

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　今回は、拉致に直接かかわった容疑での国際手配となる。辛容疑者は北朝鮮では
英雄扱いされ、もう一人の工作員は消息不明という。しかしながら事件の核心に迫
るうえで重要な人物だ。所在確認したうえで身柄引き渡しは欠かせない。
　これまで北朝鮮は、めぐみさん拉致実行犯の工作員について「命令なく連れてき
たことから職務停止処分を受け、その後、復帰したが二〇〇一年に死亡した」など
と説明してきた。事実かどうか疑わしい。
　ほかの拉致・不明事件への関与の有無も重大な関心事だ。もちろん拉致実行犯は
二人だけではない。なお闇に包まれる拉致の全容解明、被害者全員の早期帰国が求
められる。
　こんにちの時点で実行犯特定の証言が明るみに出たのは、今月下旬から開始予定
の日朝協議を見据えたものとみていい。「拉致問題は解決済み」と主張する北朝鮮
に対し、容疑者の実名などを挙げて具体的に追及することは一つの圧力になる。協
議を実のあるものにするため主導権を確保したい。
　といっても北朝鮮のしたたかな対応は必至だろう。捜査当局と連携も強め、政府
は毅然（きぜん）とした姿勢で臨む必要がある。
　今度の協議は、国交正常化交渉、拉致問題などの懸案、核・ミサイルなどの安全
保障―の三テーマを並行する形で行われる。「拉致問題の解決なしに国交正常化な
し」の基本を堅持しながら、今度こそ目に見える成果を期待したい。